演出/中本吉成 振付/隼海 惺
2022年5月10日(火)~5月15日(日)
誰にも期待されなかった潰れそうな劇団「埼玉座」が、奇跡の成功をなしとげるまでの逆転ドラマ!! 作家もいない、俳優もいない、やる気もない劇団で、見事に最高のミュージカルを創り出したのは、無名の若者たちだった! 2021年5月に初演し、大好評だったこの舞台が、一年ぶりに帰って来ます。
※「 新型コロナウイルス感染拡大予防について 」をご一読ください。
ストーリー やる気のない劇団「埼玉座」に、やる気のある一人の若者が入団してきた。羽生光(羽生くん)である。彼は劇団に入団して、この劇団がまるでやる気のないことに愕然とする。公演を打つと赤字になるので公演はあまり打たず、劇団員もアルバイトに精を出し、ミュージカルで成功することをあきらめていた。 そんな羽生くんが目にしたのは、「東京ミュージカルフェスティバル」の劇団募集広告。審査委員に選ばれた優秀な団体が3つ揃って新作ミュージカルを発表し、金賞を競うイベントだ。金賞団体の作品は全国の会館での公演が決定する。羽生くんは、劇団員みんなが無理だと反対するなか、作家もいない、作曲家もいない、主演俳優もいないどん底の状況をひとつずつ解決し、企画書を書き上げてフェスティバル実行委員会に送る。 届いた結果は、驚くことに「参加決定」だった。喜んだのも束の間、同時に参加する2劇団は、いずれも日本を代表するトップ劇団!東京の「劇団メガ」と、大阪の「天王寺歌劇団」。歴史も知名度も公演回数も劇団員数も「埼玉座」とは桁が違う大劇団との勝負となり、恐れおののく「埼玉座」劇団員。だが、フェスティバル開催は2ヶ月後に迫り、3劇団は新作ミュージカルの創作で火花を散らす。さあ、金賞はどの劇団に輝くのか!?
※この作品はフィクションであり、登場人物、団体等は、すべて架空のものです。
スタッフ ハマナカトオル【脚本・作詞】 tak【作曲・編曲・音楽監督】 中本吉成【演出】
ミュージカルを愛し、作っていこう! 脚本・作詞 ハマナカトオル ミュージカルを作るのは大変です。若い時、ある有名なミュージカル劇団の代表さんと知り合いで、「ハマナカさん、つくづくオリジナルのミュージカルを作るのは大変なんだよ。」と愚痴を聞かされたことがあります。大勢のスタッフ・キャストがすったもんだしたあげく、何もかもうまくいかず、舞台は惨憺たる状況となる。外部の人間にとっては爆笑話の連続でも、当事者にとっては悪夢の連続。戦争か、はたまた災害のような日々を過ごしたあと、幕が開いたとしても、お客さんが本心から喜ぶ舞台を作れたかどうかは別の話です。 どうやらこれはミュージカルの本場アメリカでも同じようなことらしく、ミュージカルの歴史を代表する名作映画のメイキングを見て、撮影中は悪夢のような体験だったと、かつての出演者たちが皆語っていてびっくりすることがあります。「あんなに楽しいミュージカル映画なのに。」と思うのです。そういう話をやまほど聞いてきたので、もう分かったぞ。ミュージカルを作るのは大変なことなんだ。ひどい経験と苦労の連続だ。傷つきたくなきゃ、やらないことだ。成功した外国の作品を買ってきて翻訳上演するならまだしも、オリジナルでイチから作り上げるなんて、うまくいくわけはないと観念します。なぜなら、この作品の劇団メガの代表が言うとおり、日本人の作家は信用できないからです。この言葉はよく言われたなあ。だったら、やめときゃいいのに、なぜまたやりたがるのか。 「バカじゃなきゃ出来ないですよ。」これは手塚治虫の言葉ですが、これと同じかもしれません。ミュージカルへの愛に魅せられたバカは、バカだと分かっていても、傷つき倒れると分かっていても、進みたいのです。なぜなら、ミュージカルはすべての芸術が集まった愛の結晶みたいなものだから。エンターテインメントの最高峰です。でも人間はちっぽけで人生は短い。たった一人の人生ですごいところへ到達するのは無理です。未来へ続く芸術を繋いで行くためには、多くの同走者たちの「こころざし」が必要だと思って、この作品に託しました。オリジナル・ミュージカルを愛する若者が芸術家のこころざしを未来に繋げて行けば、きっと将来、夢に近づけるのではないか。大変なのは当たり前。でも、ミュージカルを愛し、作っていこう!
「フィクション!!」でも「ノンフィクション!!」 演出/中本吉成 この物語の生みの親、脚本家ハマナカ先生からこの話しの構想を聞いた時に、「絶対に僕に演出させてください!!」と強くお願いしたのを覚えています。こんなことは初めてなんじゃないかな。それほどまでに、この作品に興味があったのです。この物語には3つの個性あふれる劇団が登場します。埼玉のやる気のない弱小劇団、その名も「埼玉座」ん? 東京を中心に活動、たくさんの海外ヒットミュージカルを公演中の「劇団メガ」。あれ? 大阪を根城とし、上級生と下級生の上下関係のきびしさが有名、華やかな女性だけの「天王寺歌劇団」。お? どの劇団も、思い浮かんだ団体があるんじゃないでしょうか? いや、しかし、違います。今回の僕の演出プランはただ一つ。「フィクション!」です。これ大事。だからもう一回言います。「フィクション!!」なのです。 「フィクション」とは言いながら、演じる役のみんなの言葉は熱い思いの詰まった真実です。20数年、「劇団」という場所で育った僕にしかできない作品づくりを心がけました。一つの場所で、家族とも言える仲間たちが、作品作りをするという何とも言えない素晴らしさが伝わると嬉しいですね。 魅力あふれるキャラクターたちが織りなす「フィクション!」で「ノンフィクション!!」な世界を、ぜひお楽しみくださいませ!
キャスト
スタッフ プロフィール紹介
上演スケジュール 上演時間:一幕1時間10分/休憩15分/二幕1時間05分《約2時間30分》
※「 新型コロナウイルス感染拡大予防について 」をご一読ください。 ※新型コロナウイルス感染予防対策は、決定次第順次発表してまいります。 ※政府からの通達及び劇場ガイドラインに沿って、収容定員までの配席・販売とさせていただきます。(全座席数の50%の販売・お隣の席を空けての販売ではございません。)予めご了承下さい。
※クラウドファンディングご支援者様のチケット先行予約申し込みは、担当者からご連絡致しますので、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。 御祝花・出演者へのプレゼントなどについて
〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
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誰にも期待されなかった潰れそうな劇団「埼玉座」が、奇跡の成功をなしとげるまでの逆転ドラマ!! 作家もいない、俳優もいない、やる気もない劇団で、見事に最高のミュージカルを創り出したのは、無名の若者たちだった!
2021年5月に初演し、大好評だったこの舞台が、一年ぶりに帰って来ます。
私たちだから作れた自虐ミュージカル!? 笑ってください! 愛してください! これが私たちの「こころざし」です!!
やる気のない劇団「埼玉座」に、やる気のある一人の若者が入団してきた。羽生光(羽生くん)である。彼は劇団に入団して、この劇団がまるでやる気のないことに愕然とする。公演を打つと赤字になるので公演はあまり打たず、劇団員もアルバイトに精を出し、ミュージカルで成功することをあきらめていた。
そんな羽生くんが目にしたのは、「東京ミュージカルフェスティバル」の劇団募集広告。審査委員に選ばれた優秀な団体が3つ揃って新作ミュージカルを発表し、金賞を競うイベントだ。金賞団体の作品は全国の会館での公演が決定する。羽生くんは、劇団員みんなが無理だと反対するなか、作家もいない、作曲家もいない、主演俳優もいないどん底の状況をひとつずつ解決し、企画書を書き上げてフェスティバル実行委員会に送る。
届いた結果は、驚くことに「参加決定」だった。喜んだのも束の間、同時に参加する2劇団は、いずれも日本を代表するトップ劇団!東京の「劇団メガ」と、大阪の「天王寺歌劇団」。歴史も知名度も公演回数も劇団員数も「埼玉座」とは桁が違う大劇団との勝負となり、恐れおののく「埼玉座」劇団員。だが、フェスティバル開催は2ヶ月後に迫り、3劇団は新作ミュージカルの創作で火花を散らす。さあ、金賞はどの劇団に輝くのか!?
※この作品はフィクションであり、登場人物、団体等は、すべて架空のものです。
1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴースト」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミリア!」「スター誕生2」等のオリジナル・ミュージカルや、「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。劇団外では、松竹「花いくさ」、黒木瞳「ママ・ラヴズ・マンボ」シリーズ、「今井清隆ファースト・コンサート」、「イル・ミュージカーレ」などを手がけ、日本のミュージカルの成長と普及のために力を尽くしている。公益社団法人日本演劇協会会員。「ハマナカトオル作品集」ホームページ
1981年生まれ。奈良県出身。作曲・編曲家。2001 年ヤマハ音楽院・ベース科を卒業。2005年にアメリカ・ロサンジェルスにて音楽勉強をしながらメジャー・アーティストのサポートベーシストとして活動。日本に帰国後、作曲・編曲家として活動を始める。現在、舞台・テレビドラマ・ゲーム・webCM・ダンスショウケース、ファッションショー、バンドライブなど、1つのジャンルにこだわらず様々なエンターテイメントに作曲として関わる。2011年から、様々なジャンルの音楽製作を行うために、音楽製作チーム「SounDiveOrch.」を立ち上げ活動中。主な作品として「メイちゃんの執事」(宝塚歌劇 星組)「魔笛」(天野喜孝×IPPEI)「殿といっしょ」(原作:大羽快)「BASARA」(原作:田村由美)「5jive」(D’OAM)「逆境ナイン」(原作:島本和彦)「忍者じゃじゃ丸君」(原作:大羽快)「魔界転生」(原作:山田風太郎)「戦国無双」「金色のコルダ」「NARUTO-ナルト-」「ヘタリア」等。ミュージカル座のハマナカトオルとコンビを組んで、ミュージカル「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「おでかけ姫」「踊る!埼玉」と、4作品のオリジナル・ミュージカルの作曲を手がけ、好評を博している。
広島県出身。ミュージカル座所属。演出家・俳優。舞台芸術学院でミュージカルを学び、その後「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「ジーザス・クライスト=スーパースター」などのミュージカルで活躍する。ミュージカル座では、中心俳優として多くの作品に立ちながら、演出家としても活躍している。長年上演を続ける「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」(吉沢梨絵・RiRiKA主演)、「不思議なラヴ・ストーリー」(津田英佑主演)、「スター誕生」、「マリオネット」「踊る!埼玉」(田村良太主演)、ジュニア・ミュージカル「ファミリア!」、 「スター誕生2」や、ストレートプレイの「野の花」(片山陽加主演)、「ママの恋人」などの演出を手掛ける一方、ミュージカル座で初めてのブロードウェイ・ミュージカル「アイランド」(片山陽加・河西智美主演)や、イギリスの作曲家との共同製作による「BEFORE AFTER」など、劇団のオリジナル作品に留まらず意欲的に演出活動している。また外部のコンサートやライヴ、ディナーショーの構成・演出等でも活動の幅を広げている。
子役を経て、2006年宝塚音楽学校入学、2008年宝塚歌劇団入団。月組配属。代表作:「ME AND MY GIRL」「エリザベート」「スカーレットピンパーネル」「ロミオとジュリエット」「春の雪」「ベルサイユのばら」 2014年12月宝塚歌劇団を退団。その後、ダンサーとして数々の作品に出演する他、SAY Dance Foundationを設立 し、ダンス講師、振付、演出助手の活動の他、ダンス公演の企画・制作活動にも取り組む。退団後の出演作: 「CHICAGO」松任谷由実コンサートツアー「宇宙図書館」「ベルサイユのばら45」「Endless SHOCK」「Endless SHOCK Eternal」「Greatest Moment」他。ミュージカル座は2019年12月公演「トラブルショー」、2021年5月公演「踊る!埼玉」8月公演「ファミリア!」、11月公演「スター誕生2」、2022年2月公演「スター誕生」の振付を担当している。
羽生くん
Jeity■
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戸田ますみ
川口俊太郎
川口俊太郎
深谷栄一
春日部 誠
所沢みのる
三郷 瞳
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本郷先生
三田芳恵
三田芳恵
渋谷 守
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淀川先生
天満じゅん
北うらら
朝風みなみ
朝風みなみ
阿倍野きらら
埼玉座
岩槻可奈子
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岩槻可奈子
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入間智美
幸手美桜
幸手美桜
宮原裕子
宮原裕子
北本由加
北本由加
大宮のぼる
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劇団メガ
上野良人
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大久保進
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品川拓哉
青山ちとせ
青山ちとせ
新橋侑子
新橋侑子
根岸まこ
根岸まこ
中野真理
中野真理
神田美帆
神田美帆
田端千景
田端千景
目黒あかり
目黒あかり
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天王寺歌劇団
枚方ゆうま
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枚方ゆうま
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芦屋せら
芦屋せら
九条みち
九条みち
伊丹えいと
伊丹えいと
淡路しの
淡路しの
新庄さくら
新庄さくら
京みわこ
浪花くれか
浪花くれか
※天王寺歌劇団の京みわこ組で出演予定の小黒泉奈は、個人の事情により降板となりました。つきましては、京みわこ組で出演予定でした大友 遥がシングルキャストで出演致します。(新型コロナウイルス感染が理由ではございません。)
2022年05月10日(火) ~ 05月15日(日)
☞ ※都営地下鉄大江戸線「光が丘」駅下車(A4出口)
※IMAホールへは、イマストリートを直進し右手エレベーターで4F。
☎ 03-3976-2000
ヒル | ヨル | |
5/10(火) | 18:30 | |
5/11(水) | 18:30 | |
5/12(木) | 18:30 | |
5/13(金) | 13:00 | 18:30 |
5/14(土) | 12:00 | 17:30 |
5/15(日) | 13:00 |
「 新型コロナウイルス感染拡大予防について 」をご一読ください。
※新型コロナウイルス感染予防対策は、決定次第順次発表してまいります。
※新型コロナウイルス感染予防対策に関しましては、ご来場前に必ず再度ご確認のうえ遵守くださいますようお願い致します。また、新型コロナウイルスの影響により、政府からの通達および劇場ガイドラインに沿って、開演時間などが変更になる場合がございます。ご観劇当日に、公式HPの内容を今一度ご確認いただいてからのご来場をお願い致します。
※政府からの通達及び劇場ガイドラインに沿って、収容定員までの配席・販売とさせていただきます。(全座席数の50%の販売・お隣の席を空けての販売ではございません。)予めご了承下さい。
※販売する座席の最前列はD列となります。舞台から客席最前列までは、約5m弱の距離を設けてございますので、最前列(D列)のお客様でもフェイスシールド着用の指定はございません。
※今後、客席数の制限が出た際には、政府及び劇場ガイドラインに沿っての販売に変更させていただきます。また最前列に関しましては、発売日前の新型コロナウイルス感染拡大の状況により変更する場合もございます。予めご了承ください。
※マスクのご着用をお願い致します。
※受付開始および開場は、開演の30分前です。
※本公演は組・組の一部シングルキャストで上演致します。
※出演者ならびに出演スケジュールに変更がありました場合は、何卒悪しからずご了承下さい。出演者変更の場合でも、払い戻しはいたしかねます。
※残席ある場合は、劇場受付にて当日券を開演30分前より販売いたします。ご観劇当日のご予約は承っておりません。当日券をご利用下さい。※未就学児童のお子様のご入場はできません。※車いすでご来場されるお客様は、お席の指定などがございますので、ミュージカル座までご連絡をお願い致します。
御祝花・出演者へのプレゼントなどについて
誠に勝手ながら本公演では出演者へのスタンド花・アレンジ花・鉢物などを含めました全てのお祝い花、差し入れ・プレゼント・お手紙などのお渡し・お預かりを全てご辞退させていただきます。
(もしお持ちになられましても、係の者がすべてお断りをさせていただく事になります。せっかくのお客様のお気持ちを無駄にしてしまうことは本当に心が痛みますので、どうかお持ちにならないようお願い致します。皆様のお気持ちは出演者・スタッフ一同有難く頂戴しております。)
何卒、ご理解の程お願いいたします。
「フィクション!!」でも「ノンフィクション!!」
中本吉成 【演出】
この物語の生みの親、脚本家ハマナカ先生からこの話しの構想を聞いた時に、「絶対に僕に演出させてください!!」と強くお願いしたのを覚えています。こんなことは初めてなんじゃないかな。それほどまでに、この作品に興味があったのです。この物語には3つの個性あふれる劇団が登場します。埼玉のやる気のない弱小劇団、その名も「埼玉座」ん? 東京を中心に活動、たくさんの海外ヒットミュージカルを公演中の「劇団メガ」。あれ? 大阪を根城とし、上級生と下級生の上下関係のきびしさが有名、華やかな女性だけの「天王寺歌劇団」。お? どの劇団も、思い浮かんだ団体があるんじゃないでしょうか? いや、しかし、違います。今回の僕の演出プランはただ一つ。「フィクション!」です。これ大事。だからもう一回言います。「フィクション!!」なのです。
「フィクション」とは言いながら、演じる役のみんなの言葉は熱い思いの詰まった真実です。20数年、「劇団」という場所で育った僕にしかできない作品づくりを心がけました。一つの場所で、家族とも言える仲間たちが、作品作りをするという何とも言えない素晴らしさが伝わると嬉しいですね。
魅力あふれるキャラクターたちが織りなす「フィクション!」で「ノンフィクション!!」な世界を、ぜひお楽しみくださいませ!
〠 330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
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FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp
ミュージカルを作るのは大変です。若い時、ある有名なミュージカル劇団の代表さんと知り合いで、「ハマナカさん、つくづくオリジナルのミュージカルを作るのは大変なんだよ。」と愚痴を聞かされたことがあります。大勢のスタッフ・キャストがすったもんだしたあげく、何もかもうまくいかず、舞台は惨憺たる状況となる。外部の人間にとっては爆笑話の連続でも、当事者にとっては悪夢の連続。戦争か、はたまた災害のような日々を過ごしたあと、幕が開いたとしても、お客さんが本心から喜ぶ舞台を作れたかどうかは別の話です。
どうやらこれはミュージカルの本場アメリカでも同じようなことらしく、ミュージカルの歴史を代表する名作映画のメイキングを見て、撮影中は悪夢のような体験だったと、かつての出演者たちが皆語っていてびっくりすることがあります。「あんなに楽しいミュージカル映画なのに。」と思うのです。そういう話をやまほど聞いてきたので、もう分かったぞ。ミュージカルを作るのは大変なことなんだ。ひどい経験と苦労の連続だ。傷つきたくなきゃ、やらないことだ。成功した外国の作品を買ってきて翻訳上演するならまだしも、オリジナルでイチから作り上げるなんて、うまくいくわけはないと観念します。なぜなら、この作品の劇団メガの代表が言うとおり、日本人の作家は信用できないからです。この言葉はよく言われたなあ。だったら、やめときゃいいのに、なぜまたやりたがるのか。
「バカじゃなきゃ出来ないですよ。」これは手塚治虫の言葉ですが、これと同じかもしれません。ミュージカルへの愛に魅せられたバカは、バカだと分かっていても、傷つき倒れると分かっていても、進みたいのです。なぜなら、ミュージカルはすべての芸術が集まった愛の結晶みたいなものだから。エンターテインメントの最高峰です。でも人間はちっぽけで人生は短い。たった一人の人生ですごいところへ到達するのは無理です。未来へ続く芸術を繋いで行くためには、多くの同走者たちの「こころざし」が必要だと思って、この作品に託しました。オリジナル・ミュージカルを愛する若者が芸術家のこころざしを未来に繋げて行けば、きっと将来、夢に近づけるのではないか。大変なのは当たり前。でも、ミュージカルを愛し、作っていこう!