2024年3月20日(水)~3月24日(日) 中野ザ・ポケット
安定を求め逃げ出してきた青年が迷い込んだのは、路地裏にある「地下レストラン」だった。
ストーリー 星野は26歳になり就職も結婚もせずにいる事に対する居場所の無さから逃げるように実家を出てきた。
上演スケジュール 上演時間:110分(途中休憩無し)
※受付開始および開場は開演の30分前です。
キャスト
キャストインタビュー ‼️
初めての作品だからできる事
今回初めての脚本という事もあり自分の身の回りの人間関係や出来事を描こうと思い、働いているLIVEレストランを舞台に住んでいるシェアハウスの出来事を織り込みました。元々思想が強めで周りから面倒くさがられる性格の私は「出来るだけ1本目は思想を減らそう!」「とにかくエンタメを書こう!」そう思っていました、、、 しかし、私の周りで必死に現代を生きている若者を描いていると現代の社会問題とリンクし始めてしまいます。 私は今年27才になります。脚本を書くにあたりネットで自分が生まれた1990年代から現在の出来事を調べていたところ、どうやら私が生まれる数年前から数えて「失われた30年」というそうです。生まれてこの方、得た事がないという事なのでしょうか。失われすぎではないでしょうか。 主人公は都会に逃げてくる所から始まります。 主人公が成長し始めた頃、忙しさからくるコミュニケーション不足により今まで味方だったはずの人間が敵に見えてきます。そして襲いかかる不条理です。私達は生まれてから数え切れないほどの不条理を受けてきました。震災、テロ、疫病、教育、友との別れなど。そして思う。こんなにも辛いなら出会わなきゃ良かった。生まれてこなければよかった。そのように感じる事が幾度となくあります。 でも生きるのです。不条理の中で。失われた世代だと言われても亡き者には決してさせない。私達はここにいる。そう叫び続けるのです。私を肯定してくれたあなたのために。 そして最後にこの作品は新たなコミュニティの提示でもあります。最初に書きましたが私はシェアハウスに住んでいます。 この作品は孤独な現代への私の人生で得た幸福のお裾分けであり、出会ってくれた全ての人への感謝の物語です。
新しいミュージカル作家に期待して
3月、劇団員の七尾亮耶くんが、新作ミュージカルを上演する。日本のオリジナル・ミュージカルの担い手として育ってくれるよう、期待しています。まだ若いので、これから50年は創り続けてくれるといいですね。私より多くの作品を。そして、いつかは名作と評価される日本のミュージカルを生み出してほしいと思います。日本から、世界の人に愛される偉大なミュージカルを生み出してほしい。私はいつも日本の若者にそう期待してミュージカルを製作してきました。 もちろん。難しさもよく知っています。ミュージカルを創るのは、本当に難しい。舞台は一人で創るのではないですから、たくさんの人との複雑な関わりが生じます。心も身体も疲弊する仕事です。私はよくこの話を周囲の人に話します。ミュージカルの本場、ニューヨークのブロードウェイでは、毎年35~40本ほどの新作舞台が発表されるのですが、その7割は失敗。名作が誕生するのは、ほぼ5年に1本と言われています。毎年35本として5年に1本ということは、175本に1本ということです。とてもきびしい数字です。その名作と言われている作品を研究すると、本当にこんなアイデアが生まれるのは一生に一度あるかないかだろうなと分かり、溜め息がでます。しかし、名作に触れた時の感動は、なにものにも代えがたい。舞台が好きな人は、誰でもそんな感動を体験した方だと思います。私が一生をかけて追い求めたい光です。 ミュージカルは、総合芸術です。演劇に加えて音楽や舞踊、舞台美術や衣裳など、様々な芸術的知識が必要です。一生勉強が必要で、勉強しない人に成功はない。だからこそ挑戦する価値のあるジャンルです。もし、私のこの文章を読んだ方で、ミュージカルを書いてみたいと思っている方は、私にプロフィールと「私の作りたいミュージカル」について概要を書いて下記に送ってください。脚本&作詞、演出&振付、作曲の分野で、新しい人と出会いたいと希望しています。
スタッフ プロフィール紹介
スタッフ 脚本・作詞・作曲・演出:七尾亮耶 音楽監督・歌唱指導:山岸麻美子 振付:大石奈緒・渋谷サラ
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安定を求め逃げ出してきた青年が迷い込んだのは、路地裏にある「地下レストラン」だった。
「目的地」も「帰る場所」も無くなってしまった僕達の物語。
何者でもない星野は新たなコミュニティの中で何を学び、自分と向き合うのか。
ミュージカル座研究生、七尾亮耶が脚本・演出初挑戦の作品です。
若者たちの挑戦が詰まった本作、どうぞご期待ください!
星野は26歳になり就職も結婚もせずにいる事に対する居場所の無さから逃げるように実家を出てきた。
目まぐるしく回る都会の景色に圧倒される中、住む場所と仕事が一度に手に入りそうな不動産の求人を見つける。
嵐の中やっと見つけた住所。暗く長い階段を下ると、そこは地下にあるLIVEレストランだった。
そこで出会う接客が得意な陽翔と料理やドリンクを作る事が得意な歌月、包丁を握る強面で無口な料理長。
同じタイミングで面接をすることになったなおと、その日の公演を見ることになり、アーティストによる生の演奏と歌声に今までに感じたことのない興奮を覚えた。
そして終演後、アーティストにかけられた言葉が決めてとなりそこで働くことを決意する。
怒涛の毎日が始まり、朝の仕込み、掃除に洗濯、接客や配膳、BARでのお酒の作り方、料理とは、などを学んでいく中で、創る事、与える事の素晴らしさや楽しさを実感し始める。
星野も少しずつ成長し、スタッフとの関係が濃くなっていく中でお互いの将来の夢、コンプレックスや秘密について語り合うことも増え、最初は怖かったはずの料理長や先輩達とも打ち解け始めた。
そんな中、星野は陽翔と歌月に触発され、スタッフとの会話や生活の中で出てきた感情を、夜な夜な曲にし始める。
全てが順調に行き始めた矢先、アーティストとしての声がかかり周りの仲間との関係が変わり始める、、、。
茨城県出身/専門学校ミュージシャンズ・インスティテュート東京卒業。主な出演作:ミュージカル座「踊る!埼玉」大宮のぼる役、「BUNNY GIRL〜十人兎色〜」、「東京ミュージカル」松尾栄一、加藤充役、「相依為命」 武一役、などがある。その他、自身のバンドでトランペット&ボーカルとしてLIVE活動をしている。
大阪音楽大学器楽学科ピアノ専攻・東宝ミュージカルアカデミー卒業。主な出演作:東宝「レ・ミゼラブル」少年2役、若い娼婦役、ミュージカル座「ハートスートラ」ヤショーダラー役、甲斐市民ミュージカル「赤毛のアン」ダイアナ役、他多数。吹替作品に、Disney+実写版「わんわん物語」、Disney「ワールドオンアイス」コーラス。歌唱指導作品にはフジテレビ系列「FNS歌謡祭」、TBS系列「UTAGE!」、NHK「うたコン」のK-popアイドル担当、ミュージカル座「スター誕生」、「踊る埼玉」、「映画の都」、「東京ミュージカル」、「すずらん通りの青い鳥」、一茶企画「命日オプション」、ワンダーヴィレッジ主催 舞台「A Brilliant Christmas」等。その他ライブ活動など、幅広く活動している。
東京都出身。ミュージカル座研究生。幼少期よりバレエを10年習う。その後立教大学D-mcサークルなどに所属しストリートダンスに励む。主な出演作:「踊る!埼玉」目黒あかり役、「東京ミュージカル」アンサンブル、「ひめゆり」しず役、「ファミリア!」アヴァ役など。
2001年生まれ。北海道出身。札幌ミュージック&ダンス 放送専門学校卒業。
出演作:骨髄移植推進キャンペーンミュージカル 明日への扉「Hospital Of Miracle」サユリ役、「NORD 5th Anniversary Live」バックダンサー、ミュージカル座「ハートスートラ」、「東京ミュージカル」、「ゴーストミュージカル」三人姉妹(次女)役 等がある。
星野一
赤ワイン
星野一
白ワイン
三橋陽翔
赤ワイン
三橋陽翔
白ワイン
井上歌月
赤ワイン
井上歌月
白ワイン
富士慎吾
赤ワイン・白ワイン
霧島美里
赤ワイン・白ワイン
今井律
赤ワイン
今井律
白ワイン
久野しずか
赤ワイン
久野しずか
白ワイン
矢野ちえ
赤ワイン
矢野ちえ
白ワイン
宮森なお
赤ワイン
宮森なお
白ワイン
清瀬まなぶ
赤ワイン
清瀬まなぶ
白ワイン
橘ひかる
赤ワイン
橘ひかる
白ワイン
清水なつき
赤ワイン
清水なつき
白ワイン
佐藤まなみ
赤ワイン
佐藤まなみ
白ワイン
2024年03月20日(水) ~ 03月24日(日)
☞ JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野南口より徒歩5分
ヒル | ヨル | |
3/20(水) | 18:30赤ワイン | |
3/21(木) | 18:30白ワイン | |
3/22(金) | 13:30赤ワイン | 18:30白ワイン |
3/23(土) | 13:30白ワイン | 18:00赤ワイン |
3/24(日) | 11:30赤ワイン | 15:30白ワイン |
3月22日来場者イベントについて
イベント内容
星野一役、三橋陽翔役、井上歌月役3名によるプチトークショー+星野と同じ景色を見てみよう
・トークショー登壇者:13:30回(樋口祥久さん、荒田至法さん、西川岬希さん)18:30回(若松渓太さん、山科諒馬さん、日高継実さん)
・トークショー終了後、お客様に舞台上に登っていただく事ができます。是非、星野達が見ていた景色を見てみてください。
・対象の公演(3/22 13:30~/18:30~)にご来場いただいた方全員が、参加可能です。
・各回終演後に実施いたします。お時間は30分程です。
・当日は係員の指示に従ってご参加ください。
・イベント中の写真撮影、動画撮影はご遠慮ください。
受付開始および開場は開演の30分前です。
※本公演は 赤ワイン組・白ワイン組 一部シングルキャストで上演致します。
※出演者ならびに出演スケジュールに変更がありました場合は、何卒悪しからずご了承ください。出演者変更の場合でも、払い戻しはいたしかねます。
※残席ある場合は、劇場受付にて当日券を開演30分前より販売いたします。ご観劇当日のご予約は承っておりません。当日券をご利用下さい。
※未就学児のお子様のご入場はできません。
※車いすでご来場されるお客様は、お席の指定などがございますので、ミュージカル座までご連絡をお願い致します。
■会場内でのマスクのご着用をお願い致します。(ご観劇中のマスク着用は任意です。)
■出演者への差し入れ・プレゼントは受付にて係員がお預かり致します(出演者へ直接お渡しすることは出来ません)。生もの、温度管理が必要なもの等は受付出来ませんので、ご注意ください。
【スタンド花・アレンジ花・お花束について】
ロビー混雑緩和のため、お祝い花は受け付けておりません。予めご了承ください。
新しいミュージカル作家に期待して
ハマナカトオル 【プロデューサー】
3月、劇団員の七尾亮耶くんが、新作ミュージカルを上演する。日本のオリジナル・ミュージカルの担い手として育ってくれるよう、期待しています。まだ若いので、これから50年は創り続けてくれるといいですね。私より多くの作品を。そして、いつかは名作と評価される日本のミュージカルを生み出してほしいと思います。日本から、世界の人に愛される偉大なミュージカルを生み出してほしい。私はいつも日本の若者にそう期待してミュージカルを製作してきました。
もちろん。難しさもよく知っています。ミュージカルを創るのは、本当に難しい。舞台は一人で創るのではないですから、たくさんの人との複雑な関わりが生じます。心も身体も疲弊する仕事です。私はよくこの話を周囲の人に話します。ミュージカルの本場、ニューヨークのブロードウェイでは、毎年35~40本ほどの新作舞台が発表されるのですが、その7割は失敗。名作が誕生するのは、ほぼ5年に1本と言われています。毎年35本として5年に1本ということは、175本に1本ということです。とてもきびしい数字です。その名作と言われている作品を研究すると、本当にこんなアイデアが生まれるのは一生に一度あるかないかだろうなと分かり、溜め息がでます。しかし、名作に触れた時の感動は、なにものにも代えがたい。舞台が好きな人は、誰でもそんな感動を体験した方だと思います。私が一生をかけて追い求めたい光です。
ミュージカルは、総合芸術です。演劇に加えて音楽や舞踊、舞台美術や衣裳など、様々な芸術的知識が必要です。一生勉強が必要で、勉強しない人に成功はない。だからこそ挑戦する価値のあるジャンルです。もし、私のこの文章を読んだ方で、ミュージカルを書いてみたいと思っている方は、私にプロフィールと「私の作りたいミュージカル」について概要を書いて下記のアドレスに送ってください。脚本&作詞、演出&振付、作曲の分野で、新しい人と出会いたいと希望しています。
※送り先 https://hamanakatoru.com/contact.html
《白ワイン組 星野一役・三橋陽翔役・井上歌月役》
《赤ワイン組 星野一役・三橋陽翔役・井上歌月役》
《富士慎吾役・霧島美里役》
《アンサンブル》
《今井律役・久野しずか役》
《矢野ちえ役・宮森なお役》
〠 330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
【東京営業所】
〠170-0013
東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
TEL:048-825-7460
FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp
今回初めての脚本という事もあり自分の身の回りの人間関係や出来事を描こうと思い、働いているLIVEレストランを舞台に住んでいるシェアハウスの出来事を織り込みました。元々思想が強めで周りから面倒くさがられる性格の私は「出来るだけ1本目は思想を減らそう!」「とにかくエンタメを書こう!」そう思っていました、、、
しかし、私の周りで必死に現代を生きている若者を描いていると現代の社会問題とリンクし始めてしまいます。
私は今年27才になります。脚本を書くにあたりネットで自分が生まれた1990年代から現在の出来事を調べていたところ、どうやら私が生まれる数年前から数えて「失われた30年」というそうです。生まれてこの方、得た事がないという事なのでしょうか。失われすぎではないでしょうか。
主人公は都会に逃げてくる所から始まります。
「行く場所も帰る場所もない」
我々が参照すべき国はなくなり古き良き日本にも戻る事はできない。空っぽな国のナニモノでもない僕らは目の前のみんなが言う正しさに飛びつきます。それが住む場所も仕事も同時に見つけられそうな不動産の求人です。
主人公は幸か不幸か住所を間違え地下のLIVEレストランで働く事になります。社会の隅っこの更に地下で毎夜開かれる夢のようなショーとキャラクター豊かなスタッフ達。新たなコミュニティの中で創る事与える事の意味を学びながら主人公は自己の存在と向き合って行きます。
主人公が成長し始めた頃、忙しさからくるコミュニケーション不足により今まで味方だったはずの人間が敵に見えてきます。そして襲いかかる不条理です。私達は生まれてから数え切れないほどの不条理を受けてきました。震災、テロ、疫病、教育、友との別れなど。そして思う。こんなにも辛いなら出会わなきゃ良かった。生まれてこなければよかった。そのように感じる事が幾度となくあります。
でも生きるのです。不条理の中で。失われた世代だと言われても亡き者には決してさせない。私達はここにいる。そう叫び続けるのです。私を肯定してくれたあなたのために。
いつか別れる悲しみより出会えた喜びを噛み締められる日を願って。
そして最後にこの作品は新たなコミュニティの提示でもあります。最初に書きましたが私はシェアハウスに住んでいます。
深夜になると眠れない奴らがワラワラ集まってきて語り合います。小腹がすけばみんなでスープを作り、お裾分けしてそれを啜りながらまた朝まで話すのです。決して交わる事の無かった者達がお互いのフィルターで覗いた世界について語り合う。このカオスな時間が私は大好きでした。時間が経ちコロナも落ち着きリモートも少なくなった今リビングは空になってしまいました。多くの友が出て行きました。
音楽についてもそうです。夢について語り合った彼らは気づけば音もなくいなくなってしまいました。久しぶりに会ってみると皆口をそろえて「お前はちゃんと続けてて凄いよ。お前だけは有名になってくれよ」と。私を1人にしないでほしい。勝手に夢を託すのは辞めてくれ。いつもそう思います。そして今でも思い返すのです。深夜にスープを啜りながら語り合ったあの時間を。
この作品は孤独な現代への私の人生で得た幸福のお裾分けであり、出会ってくれた全ての人への感謝の物語です。