平和な星|ミュージカル座は新しい国産ミュージカルの創造と普及を目的に、1995年に創立した劇団です。今を生きる人とミュージカルの感動を分かち合うために歩みを続けています。オリジナル・ミュージカルなら!!

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ミュージカル座 2024年6月公演 『平和な星』

ミュージカル座 2024年6月公演 『平和な星』 平和な星
 

 

 

 

 

 

 

 

 これは一編の寓話劇です。ある星に、弱い国と強い国がありました。弱い国では、美しい国を目指す弱い大統領が国を率いて、美しい国作りを行っていました。強い国では、領土を広げたい強い国王が、軍備を増強していました。ついに強い国は、軍隊を率いて、弱い国を攻めてきました。弱い国は、どうしたでしょうか?
これは一編のコメディ。平和な星になるための、おとぎ話です。

 

ストーリー

 童話作家が語る、平和を取り戻したある星のお話。強い国サンゲア王国の国王ウラル三世は、民族三千年の悲願である聖地キナンの奪回を計画、弱い国ハーメニア国のポポロ大統領に対し、従わない場合は軍事侵攻すると通告した。サンゲア王国は強大な軍事大国。対するハーメニア国は軍隊さえ持たない国。力の差は歴然。平和を愛するポポロ大統領ほかハーメニア国の政治家たちは大慌て。敵の軍隊に対しどのようにすればいいか、あれこれと議論すれど妙案は浮かばない。大騒ぎの様子は、女スパイ、マラキによって敵国に筒抜けだった。ポポロ大統領は、この星の歴史にくわしい法王クク十六世から、聖地キナンをめぐる両国の歴史を聞き出す。この星で絶大な人気を誇るサンゲア王国の歌手メロリスが発表した新曲「平和な星」が発禁処分となり、メロリスは当局に逮捕され、大騒ぎとなった。スポーツの世界でも、勝つことが至上命令のサンゲア王国女子野球チームは、きたない手段をとってでも相手国に勝利することを目指して訓練していた。ついに両国の首脳会談が始まるが、話し合いは意外な展開となって決裂。サンゲア王国はハーメニア国に対し宣戦布告。開戦が全世界に報道され、国民はパニック!ハーメニア国は絶体絶命の危機に!この星に、平和は訪れるのだろうか!?

 


 

 

■公演日程

2024年6月6日(木)~6月9日(日)

■公演会場

IMAホール

〒179-0072 東京都練馬区光が丘5-1-1 IMA4F
TEL:03-3976-2000

https://www.ima-hikarigaoka.jp/imahall/
都営地下鉄大江戸線「光が丘」駅下車(A4出口)

■上演スケジュール      上演時間:約2時間15分(途中休憩15分 含む)

2024年

6/6

6/7

6/8

6/9

曜日

木曜

金曜

土曜

日曜

ヒル

 

 13:00

 12:00

 12:00

ヨル

 18:30

 18:30

 17:30

 

※受付開始および開場は開演の30分前です。
※本公演は 組・ 組の一部シングルキャストで上演致します。
※出演者ならびに出演スケジュールに変更がありました場合は、何卒悪しからずご了承下さい。出演者変更の場合でも、払い戻しはいたしかねます。
※残席ある場合は、劇場受付にて当日券を開演30分前より販売いたします。ご観劇当日のご予約は承っておりません。当日券をご利用下さい。
※車いすでご来場されるお客様は、お席の指定などがございますので、ミュージカル座までご連絡をお願い致します。
■3歳以下のお子様のご入場はできません。
■出演者との面会はございません。
■マスクをしていない状態での大きな声での会話はお控えください。
■OEN席プログラムお引換えについて

OEN席プログラムのお引換えは、『ご観劇当日の劇場ロビーでのお引換えのみ有効』となります。引き換えのお忘れや、誤って物販にてご購入いただいた場合でも、チケット代やプログラム代のご返金はいたしかねます。

【スタンド花・アレンジ花・お花束について】
■ロビーに飾るお祝い花(スタンド・アレンジ・鉢物)について。
※ラメで装飾されているお花はご遠慮下さい。
《お受け取り可能日時》
6/6(木)13時~15時
(上記は目安の時間帯です。多少お時間がずれてもお受け取り可能です。)
《指定業者について》
お祝い花をお贈りいただく際は、下記の指定業者へのお申込みをお願い致します。
株式会社PREMIER GARDEN(プレミアガーデン)
https://www.prrr.jp/
※ご注文はWEBサイトよりお申込み下さい。
※お届け先には「出演者名」の記載をお願いいたします。
※WEBサイトには、お祝い花写真の例も掲載されております。ご参照下さい。

 
 
 

■チケット料金
(全席指定/税込み)

OEN席/10,000円
※プログラム付応援席
SS席/8,000円
S席/7,000円
A席/5,000円

■一般前売り開始

2024年4月23日(火)昼12時より

■チケットお取り扱い

・ミュージカル座
   048-825-7460
   オンラインチケット


 


作家(童話作家)/メロリス(人気歌手)

浦壁多恵

浦壁多恵

ポポロ大統領(弱い国の大統領)

麻田キョウヤ

麻田キョウヤ
ウラル三世(強い国の国王) 荒田至法 荒田至法
セシム国務長官(弱い国の閣僚) 本間 仁 本間 仁
ビットリ元帥(強い国の軍隊元帥) 奈良坂潤紀 樋口祥久
アルマ(弱い国の大統領夫人) 伊藤 鈴 西村ゆり
ガベル(強い国の王妃) 藤澤知佳 蒔田優香
キーオ国防長官(弱い国の閣僚) 鈴本幸生 鈴本幸生
ダリー財務長官(弱い国の閣僚) 野沢美喜 川田真由美
メサーラ宣伝大臣(強い国の閣僚) 藤林貴史 柴田 塔
マラキ(女スパイ)/ヘザー秘書官(大統領秘書) すがたさこ 川辺 結

法王クク十六世(法王)

高野絹也

高野絹也

アナ(ポポロ大統領の娘)

鳥羽瀬璃音花

木内彩音
ユニス(ポポロ大統領の息子) 田村侑大 古澤利音
ウラル四世(ウラル三世の息子) 古澤利音 田村侑大
リビ(ウラル三世の娘) 鈴木実生 高野夢叶
テルマ(アルマの妹) 浅野じゅり 油井そあら
カルハ(セシム国務長官の妻) 鈴木美祐 三宅文子
ビーバ(セシム国務長官の娘) 奥沢奈央 草凪美海
ハムニ(強い国の市民) 農田真潮 髙橋昭広
リスニ(強い国の女性アナウンサー) 村上恵子 松井理咲

チーダ(強い国の女)/コーリン(弱い国の女)

飯田梨洋子

坂田瑞季
バミル(強い国の女)/マンモ(弱い国の女) 井東紗椰 細川美海
サデス(強い国の女)/アガタ(弱い国の女) 塩塚 玲 小牧菜奈
ラミラル(強い国の女)/ハルレ(弱い国の女) 河合結衣 久米美穂
トリチエ(強い国の女)/パイパー(弱い国の女) 藤井みずほ 保田有羽香
イソ(強い国の女の子)/クラレ(弱い国の女の子) 栗山ひなの 松橋 円
ジア(強い国の女の子)/エレネ(弱い国の女の子) 福岡祢音 横張心音
ミル(強い国の女の子)/キアラ(弱い国の女の子) 吉田陽香 梅村心花
アク(強い国の女の子)/テス(弱い国の女の子) 伊藤小夏 榎本佳月葉

 


 

「平和な星」をめざして

脚本・作詞・演出・振付 ハマナカトオル

 

 最近の地球情勢を憂慮しています。毎日ニュースを見ながら、平和な地球が訪れないことにつらい気持ちになります。考え続けた日々のなか、このミュージカルを発想しました。

 アリストパネスの「女の平和」という戯曲があります。今から2,400年以上も前に、古代ギリシャで上演されたギリシャ喜劇です。男たちが戦争ばかりして困るので、女たちが戦争を続けるならセックス・ストライキをすると宣言。男たちはほとほと困って戦争をやめたという舞台劇です。「そんなことで戦争やめるかなあ」と思う方もいらっしゃるでしょう。でもこれはコメディ。笑いながら、人間というものについて考えるヒントにすればよいのです。「女の平和」は、現代でも反戦喜劇として力を持っています。2003年、アメリカがイラクに侵攻した「イラク戦争」の時、ヨーロッパの演劇人を中心としたプロジェクトが立ち上がり、全世界に呼びかけて、いっせいに「女の平和」の朗読会を行いました。その数、なんと59カ国。1,000箇所以上に及んだそうです。

 私は、戦争喜劇というと、チャップリンの名作映画「独裁者」を思い浮かべます。笑いながら見ているうちに、力強い平和と民主主義に期待するメッセージが胸に刺さり、「ああ、演劇を志す者は、こういう作品を作らなきゃだめだよなあ。」と思わされます。今回「平和な星」を作曲してくれる浅野五朗さんも何度も繰り返し観るほど好きな映画だそうです。「2001年宇宙の旅」の巨匠スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」も、評価の高い反戦喜劇映画です。この作品では、最後に核戦争が止められず地球規模で最悪の悲劇が起こるのですが、そうなってほしくないと誰にも思わせる強い力を持っています。

 エンターテインメントに携わる人間として、反戦をメッセージに作品を作りたいという思いは、常に頭の中にあります。生きる意味と言っても過言ではない。今のロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの悲惨なニュースを目にするたび、平和に導く方法はないものかと考えをめぐらします。「女の平和」が描いた平和に導くための方法とは違いますが、私もアイデアがあったので、この作品を書くことに決めました。

 一緒にミュージカルを創ってくれる作曲家は、昨年「パラレル」で、素晴らしい音楽を作曲してくれた浅野五朗さん。今回も、場面にぴったりの素敵な曲たちが出来上がっています。壮大で、痛快。ユーモアも感じる楽曲たち。前作も喜劇でしたが、喜劇タッチの作品に、浅野さんの曲は相性ばっちりだなあと感じています。実力キャストの歌とダンスと演技によって完成する本番のパフォーマンスが楽しみです。

 これは、ミュージカルで訴えたい平和への願いです。馬鹿馬鹿しいコメディ、絵本のような寓話劇ですが、笑っているうちに、誰もが平和への道を目指してほしい。平和な星であってほしい。そんな気持ちを込めて創作します。今、日本の演劇人が作らなければならない舞台を目指して挑みたいと思います。どうぞご期待ください。

 


スタッフ プロフィール紹介

ハマナカトオル(脚本・作詞・演出・振付)

1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴーストミュージカル」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミリア!」「スター誕生2」「映画の都」「東京ミュージカル」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」等のオリジナル・ミュージカルや、「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。劇団外では、松竹「花いくさ」、黒木瞳「ママ・ラヴズ・マンボ」シリーズ、「今井清隆ファースト・コンサート」、「イル・ミュージカーレ」などを手がける。最近では、新しいミュージカル作家・作曲家・演出家のプロデュースに意欲的に取り組み、新しいクリエイターによる多くのオリジナル・ミュージカルを製作。日本のミュージカルの成長と普及のために力を尽くしている。公益社団法人日本演劇協会会員。「ハマナカトオル作品集」HPを設置している。

 

浅野五朗(作曲・編曲・音楽監督)

エピック系の壮大なオーケストラ曲から、民族系、ロック、ジャズ、ポップスの歌モノ、アバンギャルドで前衛的なものまで、型に収まりきらない幅広いジャンルの音楽性で、これまで様々な方面での楽曲制作に関わる。京都在住で関西を拠点に音楽家として活動中。
主な作品はOSK日本歌劇団「Salieri&Mozart」、「JONNYS’ 2020WORLD(帝国劇場)」、一茶企画「Listen to My Life」、「レビュー春の踊り(新橋演舞場)」、「歌劇ザ・レビュー チーム奏(ハウステンボス会場)」、mint Music「HIGT FLY YELL!!(大阪・近鉄アート館)」、あにまるぷらねっと「星屑ヘリオグラフ」、NHKサウンドライブラリー等。ミュージカル座ハマナカトオルとは、2023年12月、ミュージカル「パラレル」の作曲・編曲・音楽監督として初コンビを組んだ。

 

梅沢明恵(共同演出・振付)

東京都出身。ミュージカル座所属。
幼少期よりダンスを学び、レコード大賞や紅白歌合戦などダンサーとして多くのイベントやTV番組に出演。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業後、ミュージカル座創立と同時に入団。数多くの作品で演出助手や振付助手としてカンパニーを引っ張ってきた。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「舞台に立ちたい」「サイト」「アワード」「プロパガンダ・コクピット」「雲母紙鳶」などでは振付も担当。黒木瞳主演「ママ・ラヴズ・マンボ」3作品では振付助手をつとめた。最近はハマナカトオル作品「ひめゆり」「何処へ行く」「ルルドの奇跡」「ハートスートラ」「ファミリア!」「ハリウッドは大騒ぎ」「サイト」の演出・振付を担当している。

 

 

上田隆晴(音楽監督・歌唱指導)

広島生まれ千葉育ち。6歳よりヴァイオリンを始める。東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学院修士課程修了。第47回イタリア声楽コンコルソ(シエナ部門)入選。二期会オペラ研修所、東京音楽大学非常勤助手などを経て、これまでに多数のオペラやコンサートに出演。国内外アーティストのバックコーラスとしても、コンサートや音楽番組、レコーディング等に参加。またNPO事業において各地で合唱指導、ピアノ伴奏、コンサートの運営等を行っている。ミュージカル座には「ひめゆり」神谷先生役、「ロザリー」アラン役、「何処へ行く」キロン役、「ゴースト・ミュージカル」おじいさん役、「ルルドの奇跡」ポミアン神父役、「東京ミュージカル」吉岡岩根/辻󠄀信夫役などで出演のほか、「ひめゆり」「ゴースト・ミュージカル」「パラレル」で歌唱指導をつとめている。

 

 


 

  スタッフ

脚本・作詞・演出・振付:ハマナカトオル/作曲・編曲・音楽監督:浅野五朗/共同演出・振付:梅沢明恵
アニメーションダンス振付:maekon/音楽監督・歌唱指導:上田隆晴/美術:松澤貴代
衣裳:藤澤知佳/音響:野中 明(株式会社PROFIT)/照明:佐野まゆみ(株式会社MOON LIGHT)
小道具:菅田紗子・伊藤 鈴/舞台監督:小谷 武/演出助手:多々井舞弓/映像製作:ツノダイチロウ
宣伝美術:菊池 仁・稲葉 岳/ミュージカル座事務局:野沢美喜・飯田裕子/制作:川田真由美
制作助手:村上恵子/プロデューサー:ハマナカトオル/企画・製作・主催:ミュージカル座

 


公演のお問い合わせ

〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
TEL:048-825-7460     FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp

 
はじめに
平和な星

ある星に、弱い国と強い国がありました。

 これは一編の寓話劇です。ある星に、弱い国と強い国がありました。弱い国では、美しい国を目指す弱い大統領が国を率いて、美しい国作りを行っていました。強い国では、領土を広げたい強い国王が、軍備を増強していました。ついに強い国は、軍隊を率いて、弱い国を攻めてきました。弱い国は、どうしたでしょうか? これは一編のコメディ。平和な星になるための、おとぎ話です。

ストーリー

童話作家が語る、平和を取り戻したある星のお話。強い国サンゲア王国の国王ウラル三世は、民族三千年の悲願である聖地キナンの奪回を計画、弱い国ハーメニア国のポポロ大統領に対し、従わない場合は軍事侵攻すると通告した。サンゲア王国は強大な軍事大国。対するハーメニア国は軍隊さえ持たない国。力の差は歴然。平和を愛するポポロ大統領ほかハーメニア国の政治家たちは大慌て。敵の軍隊に対しどのようにすればいいか、あれこれと議論すれど妙案は浮かばない。大騒ぎの様子は、女スパイ、マラキによって敵国に筒抜けだった。ポポロ大統領は、この星の歴史にくわしい法王クク十六世から、聖地キナンをめぐる両国の歴史を聞き出す。この星で絶大な人気を誇るサンゲア王国の歌手メロリスが発表した新曲「平和な星」が発禁処分となり、メロリスは当局に逮捕され、大騒ぎとなった。スポーツの世界でも、勝つことが至上命令のサンゲア王国女子野球チームは、きたない手段をとってでも相手国に勝利することを目指して訓練していた。ついに両国の首脳会談が始まるが、話し合いは意外な展開となって決裂。サンゲア王国はハーメニア国に対し宣戦布告。開戦が全世界に報道され、国民はパニック!ハーメニア国は絶体絶命の危機に!この星に、平和は訪れるのだろうか!?

スタッフ プロフィール紹介
ハマナカトオル(脚本・作詞・演出・振付)

1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴーストミュージカル」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミリア!」「スター誕生2」「映画の都」「東京ミュージカル」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」等のオリジナル・ミュージカルや、「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。劇団外では、松竹「花いくさ」、黒木瞳「ママ・ラヴズ・マンボ」シリーズ、「今井清隆ファースト・コンサート」、「イル・ミュージカーレ」などを手がける。最近では、新しいミュージカル作家・作曲家・演出家のプロデュースに意欲的に取り組み、新しいクリエイターによる多くのオリジナル・ミュージカルを製作。日本のミュージカルの成長と普及のために力を尽くしている。公益社団法人日本演劇協会会員。「ハマナカトオル作品集」HPを設置している。

浅野五朗(作曲・編曲・音楽監督)

エピック系の壮大なオーケストラ曲から、民族系、ロック、ジャズ、ポップスの歌モノ、アバンギャルドで前衛的なものまで、型に収まりきらない幅広いジャンルの音楽性で、これまで様々な方面での楽曲制作に関わる。京都在住で関西を拠点に音楽家として活動中。 主な作品はOSK日本歌劇団「Salieri&Mozart」、「JONNYS’ 2020WORLD(帝国劇場)」、一茶企画「Listen to My Life」、「レビュー春の踊り(新橋演舞場)」、「歌劇ザ・レビュー チーム奏(ハウステンボス会場)」、mint Music「HIGT FLY YELL!!(大阪・近鉄アート館)」、あにまるぷらねっと「星屑ヘリオグラフ」、NHKサウンドライブラリー等。ミュージカル座ハマナカトオルとは、2023年12月、ミュージカル「パラレル」の作曲・編曲・音楽監督として初コンビを組んだ。

梅沢明恵(共同演出・振付)

東京都出身。ミュージカル座所属。
幼少期よりダンスを学び、レコード大賞や紅白歌合戦などダンサーとして多くのイベントやTV番組に出演。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業後、ミュージカル座創立と同時に入団。数多くの作品で演出助手や振付助手としてカンパニーを引っ張ってきた。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「舞台に立ちたい」「サイト」「アワード」「プロパガンダ・コクピット」「雲母紙鳶」などでは振付も担当。黒木瞳主演「ママ・ラヴズ・マンボ」3作品では振付助手をつとめた。最近はハマナカトオル作品「ひめゆり」「何処へ行く」「ルルドの奇跡」「ハートスートラ」「ファミリア!」「ハリウッドは大騒ぎ」「サイト」の演出・振付を担当している。

上田隆晴(音楽監督・歌唱指導)

広島生まれ千葉育ち。6歳よりヴァイオリンを始める。東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学院修士課程修了。第47回イタリア声楽コンコルソ(シエナ部門)入選。二期会オペラ研修所、東京音楽大学非常勤助手などを経て、これまでに多数のオペラやコンサートに出演。国内外アーティストのバックコーラスとしても、コンサートや音楽番組、レコーディング等に参加。またNPO事業において各地で合唱指導、ピアノ伴奏、コンサートの運営等を行っている。ミュージカル座には「ひめゆり」神谷先生役、「ロザリー」アラン役、「何処へ行く」キロン役、「ゴースト・ミュージカル」おじいさん役、「ルルドの奇跡」ポミアン神父役、「東京ミュージカル」吉岡岩根/辻󠄀信夫役などで出演のほか、「ひめゆり」「ゴースト・ミュージカル」「パラレル」で歌唱指導をつとめている。

キャスト・役柄
浦壁多恵
作家(童話作家)/メロリス(人気歌手)
麻田キョウヤ
ポポロ大統領(弱い国の大統領)
荒田至法
ウラル三世(強い国の国王)
本間 仁
セシム国務長官(弱い国の閣僚)
奈良坂潤紀・樋口祥久
ビットリ元帥(強い国の軍隊元帥)
伊藤 鈴・西村ゆり
アルマ(弱い国の大統領夫人)
藤澤知佳・蒔田優香
ガベル(強い国の王妃)
鈴本幸生
キーオ国防長官(弱い国の閣僚)
野沢美喜・川田真由美
ダリー財務長官(弱い国の閣僚)
藤林貴史・柴田 塔
メサーラ宣伝大臣(強い国の閣僚)
すがたさこ・川辺 結
マラキ(女スパイ)/ヘザー秘書官(大統領秘書)
高野絹也
法王クク十六世(法王)
鳥羽瀬璃音花・木内彩音
アナ(ポポロ大統領の娘)
田村侑大・古澤利音
ユニス(ポポロ大統領の息子)
古澤利音・田村侑大
ウラル四世(ウラル三世の息子)
鈴木実生・高野夢叶
リビ(ウラル三世の娘)
浅野じゅり・油井そあら
テルマ(アルマの妹)
鈴木美祐・三宅文子
カルハ(セシム国務長官の妻)
奥沢奈央・草凪美海
ビーバ(セシム国務長官の娘)
農田真潮・髙橋昭広
ハムニ(強い国の市民)
村上恵子・松井理咲
リスニ(強い国の女性アナウンサー)
飯田梨洋子・坂田瑞季
チーダ(強い国の女)/コーリン(弱い国の女)
井東紗椰・細川美海
バミル(強い国の女)/マンモ(弱い国の女)
塩塚 玲・小牧菜奈
サデス(強い国の女)/アガタ(弱い国の女)
河合結衣・久米美穂
ラミラル(強い国の女)/ハルレ(弱い国の女)
藤井みずほ・保田有羽香
トリチエ(強い国の女)/パイパー(弱い国の女)
栗山ひなの・松橋 円
イソ(強い国の女の子)/クラレ(弱い国の女の子)
福岡祢音・横張心音
ジア(強い国の女の子)/エレネ(弱い国の女の子)
吉田陽香・梅村心花
ミル(強い国の女の子)/キアラ(弱い国の女の子)
伊藤小夏・榎本佳月葉
アク(強い国の女の子)/テス(弱い国の女の子)
公演情報
平和な星
公演期間

2024年06月06日(木) ~ 06月09日(日)

公演会場
IMAホール
〠 179-0072
東京都練馬区光が丘5-1-1 IMA4F

☞ 都営地下鉄大江戸線「光が丘」駅下車(A4出口)

☎ 03-3976-2000

公演会場 Webサイト

公演スケジュール
  ヒル ヨル
6/6(木)   18:30
6/7(金) 13:00 18:30
6/8(土) 12:00 17:30
6/9(日) 12:00  
  • 受付開始および開場は開演の30分前です。
    ※本公演は 組・ 組の一部シングルキャストで上演致します。
    ※出演者ならびに出演スケジュールに変更がありました場合は、何卒悪しからずご了承下さい。出演者変更の場合でも、払い戻しはいたしかねます。
    ※残席ある場合は、劇場受付にて当日券を開演30分前より販売いたします。ご観劇当日のご予約は承っておりません。当日券をご利用下さい。
    ※車いすでご来場されるお客様は、お席の指定などがございますので、ミュージカル座までご連絡をお願い致します。
    ■3歳以下のお子様のご入場はできません。
    ■出演者との面会はございません。
    ■マスクをしていない状態での大きな声での会話はお控えください。
    ■OEN席プログラムお引換えについて
    OEN席プログラムのお引換えは、『ご観劇当日の劇場ロビーでのお引換えのみ有効』となります。引き換えのお忘れや、誤って物販にてご購入いただいた場合でも、チケット代やプログラム代のご返金はいたしかねます。


    【スタンド花・アレンジ花・お花束について】
    ■ロビーに飾るお祝い花(スタンド・アレンジ・鉢物)について。
    ※ラメで装飾されているお花はご遠慮下さい。
    《お受け取り可能日時》
    6/6(木)13時~15時
    (上記は目安の時間帯です。多少お時間がずれてもお受け取り可能です。)
    《指定業者について》
    お祝い花をお贈りいただく際は、下記の指定業者へのお申込みをお願い致します。
    株式会社PREMIER GARDEN(プレミアガーデン)
    https://www.prrr.jp/
    ※ご注文はWEBサイトよりお申込み下さい。
    ※お届け先には「出演者名」の記載をお願いいたします。
    ※WEBサイトには、お祝い花写真の例も掲載されております。ご参照下さい。

チケット料金 (全席指定/税込)
  • OEN席(プログラム付応援席) 10,000円
  • SS席 8,000円
  • S席 7,000円
  • A席 5,000円
チケット取扱い
ミュージカル座
☎048-825-7460
スタッフ
ハマナカトオル
【脚本・作詞・演出・振付】
浅野五朗
【作曲・編曲・音楽監督】
梅沢明恵
【共同演出・振付】
maekon
【アニメーションダンス振付】
上田隆晴
【音楽監督・歌唱指導】
松澤貴代
【美術】
藤澤知佳
【衣裳】
野中 明(株式会社PROFIT)
【音響】
佐野まゆみ(株式会社MOON LIGHT)
【照明】
菅田紗子・伊藤 鈴
【小道具】
小谷 武
【舞台監督】
多々井舞弓
【演出助手】
ツノダイチロウ
【映像製作】
菊池 仁・稲葉 岳
【宣伝美術】
野沢美喜・飯田裕子
【ミュージカル座事務局】
川田真由美
【制作】
村上恵子
【制作助手】
ハマナカトオル
【プロデューサー】
ミュージカル座
【企画・製作・主催】
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「平和な星」をめざして

ハマナカトオル 【脚本・作詞・演出・振付】

 最近の地球情勢を憂慮しています。毎日ニュースを見ながら、平和な地球が訪れないことにつらい気持ちになります。考え続けた日々のなか、このミュージカルを発想しました。

 アリストパネスの「女の平和」という戯曲があります。今から2,400年以上も前に、古代ギリシャで上演されたギリシャ喜劇です。男たちが戦争ばかりして困るので、女たちが戦争を続けるならセックス・ストライキをすると宣言。男たちはほとほと困って戦争をやめたという舞台劇です。「そんなことで戦争やめるかなあ」と思う方もいらっしゃるでしょう。でもこれはコメディ。笑いながら、人間というものについて考えるヒントにすればよいのです。「女の平和」は、現代でも反戦喜劇として力を持っています。2003年、アメリカがイラクに侵攻した「イラク戦争」の時、ヨーロッパの演劇人を中心としたプロジェクトが立ち上がり、全世界に呼びかけて、いっせいに「女の平和」の朗読会を行いました。その数、なんと59カ国。1,000箇所以上に及んだそうです。

 私は、戦争喜劇というと、チャップリンの名作映画「独裁者」を思い浮かべます。笑いながら見ているうちに、力強い平和と民主主義に期待するメッセージが胸に刺さり、「ああ、演劇を志す者は、こういう作品を作らなきゃだめだよなあ。」と思わされます。今回「平和な星」を作曲してくれる浅野五朗さんも何度も繰り返し観るほど好きな映画だそうです。「2001年宇宙の旅」の巨匠スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」も、評価の高い反戦喜劇映画です。この作品では、最後に核戦争が止められず地球規模で最悪の悲劇が起こるのですが、そうなってほしくないと誰にも思わせる強い力を持っています。

 エンターテインメントに携わる人間として、反戦をメッセージに作品を作りたいという思いは、常に頭の中にあります。生きる意味と言っても過言ではない。今のロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの悲惨なニュースを目にするたび、平和に導く方法はないものかと考えをめぐらします。「女の平和」が描いた平和に導くための方法とは違いますが、私もアイデアがあったので、この作品を書くことに決めました。

 一緒にミュージカルを創ってくれる作曲家は、昨年「パラレル」で、素晴らしい音楽を作曲してくれた浅野五朗さん。今回も、場面にぴったりの素敵な曲たちが出来上がっています。壮大で、痛快。ユーモアも感じる楽曲たち。前作も喜劇でしたが、喜劇タッチの作品に、浅野さんの曲は相性ばっちりだなあと感じています。実力キャストの歌とダンスと演技によって完成する本番のパフォーマンスが楽しみです。

 これは、ミュージカルで訴えたい平和への願いです。馬鹿馬鹿しいコメディ、絵本のような寓話劇ですが、笑っているうちに、誰もが平和への道を目指してほしい。平和な星であってほしい。そんな気持ちを込めて創作します。今、日本の演劇人が作らなければならない舞台を目指して挑みたいと思います。どうぞご期待ください。

サウンドトラック
「平和な星」序曲
作曲・編曲/浅野五朗
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