2024年10月31日(木)~11月4日(月・祝)
ミュージカル座、秋の新作。「パラレル」「平和な星」のハマナカトオルと浅野五朗のコンビが新たに創作するのは、小劇場で演じられる都会派ポップ・オペラ(ポピュラー音楽によるオペラ。すべてのセリフが歌で綴られる)。人生のふとした瞬間に、頭の中に音楽が流れる性質の主人公と、人見知りで恋愛が苦手な登場人物たちが、生きづらさを抱えて理想のハーモニーの相手をさがして生きる姿を、歌うまキャストの出演で描きます。セリフを歌い、ハーモニーを奏でるというミュージカルの演技スタイルとストーリーが一致する、都会的でお洒落な作品を目指します。どうぞご期待ください!
■上演スケジュール 上演時間:約1時間50分【予定】(途中休憩なし)
※受付開始および開場は開演の30分前です。
出 演
小劇場版ポップ・オペラを作ります。 脚本・作詞 ハマナカトオル
私はこれまでに、「ひめゆり」「ルルドの奇跡」「何処へ行く」「ハートスートラ」など、全編を歌で綴るミュージカルをいくつか作ってきましたが、すべて大人数のキャストで演じる大作ポップ・オペラばかりで、「スター誕生」「コンチェルト」規模の、小劇場で演じる小型のポップ・オペラは一度も作ったことがありませんでした。しかし、室内オペラと言いますか、アンドルー・ロイド・ウェバーの「アスペクツ・オブ・ラブ」のような、オペラ、オペレッタの歴史と伝統を今の時代に焼き直したような新作ミュージカルに憧れていました。日本のオリジナル・ミュージカルで、全てのセリフを歌で綴る小劇場ミュージカルは、現在まであまり観たことがありません。だからこそ作りたくなりました。作曲の浅野五朗さんと組んで、これまでとはちがう段取りで創作しました。ひと言で言うと、メロディが先に出来ていて、あとから歌詞を作っています。この曲とあの曲が同じメロディで出来ているということが台本のあちこちにあります。レチタティーヴォの部分などで作品に統一感を持たせたいと考えたためです。これほど「メロ先」で書いたことはかつてなく、それが今作の一番の実験となります。「マイ・フェア・レディ」のアラン・J・ラーナーとフレデリック・ロウのコンビの書き方ですね。 内容は、登場人物全員が最初は「お一人様」だったのが、それぞれにパートナーを見つけて行くお話で、私の作品中、もっとも「LOVE―愛」を感じる作品となっています。いろんなLOVEの形がありますが、今だからこそ書けるリアルな題材にしぼっているため、観客も俳優も身につまされる台本になっていると思います。私も最近大きな病気をして、とても一人では生きて行けないと痛感し、このような台本になったのだと思います。この作品では、最後に仕掛けがあって、フィナーレまでの全シーンが劇中劇であるというように作りました。メタシアターを意識したのです。 私がこの作品でやりたかったことがもう一つあります。それは、セリフを歌い、ハーモニーを奏でるというミュージカルの演技スタイルと、ストーリーを一致させることです。これはもう、何十年の課題と言ってもいい。ミュージカルを勉強中の20代の頃、ミュージカル「コーラスライン」を観て一番衝撃を受けたことは、ミュージカルにおいてキャストが前を向いて歌い、話すという、演劇の第四の壁理論をもとにしたリアリズムの考え方ではおかしい演技スタイルを、ザック(演出家)が客席にいるからキャストたちはザックに話しかけるため前を向いて歌い、話すのだという、ミュージカルの特性とリアリズムを同時に成り立たせていた演出でした。この作品が不朽の名作になった理由の一つで、こんなアイデア、一生のうちに何度も思い浮かばないよと、劇場からの帰り道、しんみりと思ったものです。この作品では、歌い、踊り、ハーモニーを奏でるというミュージカルの演技スタイルとストーリーが響き合う作品にしたいと考えて作りました。どのような効果を生んだか、本番の舞台でお確かめください。 歌うまキャストで贈る新作小劇場版ポップ・オペラ「ハーモニー」、現在稽古&製作中です。どうぞお楽しみに!
スタッフ プロフィール紹介
スタッフ 脚本・作詞/ハマナカトオル 作曲・編曲・音楽監督/浅野五朗 演出・振付/梅沢明恵 音楽監督・歌唱指導/上田隆晴
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ミュージカル座、秋の新作。「パラレル」「平和な星」のハマナカトオルと浅野五朗のコンビが新たに創作するのは、小劇場で演じられる都会派ポップ・オペラ(ポピュラー音楽によるオペラ。すべてのセリフが歌で綴られる)。人生のふとした瞬間に、頭の中に音楽が流れる性質の主人公と、人見知りで恋愛が苦手な登場人物たちが、生きづらさを抱えて理想のハーモニーの相手をさがして生きる姿を、歌うまキャストの出演で描きます。セリフを歌い、ハーモニーを奏でるというミュージカルの演技スタイルとストーリーが一致する、都会的でお洒落な作品を目指します。どうぞご期待ください!
1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴーストミュージカル」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミリア!」「スター誕生2」「映画の都」「東京ミュージカル」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」「平和な星」等のオリジナル・ミュージカルや、「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。劇団外では、松竹「花いくさ」、黒木瞳「ママ・ラヴズ・マンボ」シリーズ、「今井清隆ファースト・コンサート」、「イル・ミュージカーレ」などを手がける。最近では、新しいミュージカル作家・作曲家・演出家のプロデュースに意欲的に取り組み、新しいクリエイターによる多くのオリジナル・ミュージカルを製作。日本のミュージカルの成長と普及のために力を尽くしている。公益社団法人日本演劇協会会員。「ハマナカトオル作品集」HPを設置している。
エピック系の壮大なオーケストラ曲から、民族系、ロック、ジャズ、ポップスの歌モノ、アバンギャルドで前衛的なものまで、型に収まりきらない幅広いジャンルの音楽性で、これまで様々な方面での楽曲制作に関わる。京都在住で関西を拠点に音楽家として活動中。
主な作品はOSK日本歌劇団「Salieri & Mozart」、「JONNYS’ 2020WORLD(帝国劇場)」、一茶企画「Listen to My Life」、「レビュー春の踊り(新橋演舞場)」、「歌劇ザ・レビュー チーム奏(ハウステンボス会場)」、mint Music「HIGT FLY YELL!!(大阪・近鉄アート館)」、あにまるぷらねっと「星屑ヘリオグラフ」、NHKサウンドライブラリー等。ミュージカル座では、2023年12月、ミュージカル「パラレル」、2024年6月のミュージカル「平和な星」の作曲・編曲・音楽監督を務めている。
東京都出身。ミュージカル座所属。
幼少期よりダンスを学び、レコード大賞や紅白歌合戦などダンサーとして多くのイベントやTV番組に出演。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業後、ミュージカル座創立と同時に入団。数多くの作品で演出助手や振付助手としてカンパニーを引っ張ってきた。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「舞台に立ちたい」「サイト」「アワード」「プロパガンダ・コクピット」「雲母紙鳶」などでは振付も担当。黒木瞳主演「ママ・ラヴズ・マンボ」3作品では振付助手をつとめた。最近はハマナカトオル作品「ひめゆり」「何処へ行く」「ルルドの奇跡」「ハートスートラ」「ファミリア!」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」「平和な星」の演出・振付を担当している。
広島生まれ千葉育ち。6歳よりヴァイオリンを始める。東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学院修士課程修了。第47回イタリア声楽コンコルソ(シエナ部門)入選。二期会オペラ研修所、東京音楽大学非常勤助手などを経て、これまでに多数のオペラやコンサートに出演。国内外アーティストのバックコーラスとしても、コンサートや音楽番組、レコーディング等に参加。またNPO事業において各地で合唱指導、ピアノ伴奏、コンサートの運営等を行っている。ミュージカル座には「ひめゆり」神谷先生役、「ロザリー」アラン役、「何処へ行く」キロン役、「ゴーストミュージカル」おじいさん役、「ルルドの奇跡」ポミアン神父役、「東京ミュージカル」吉岡岩根/辻󠄀信夫役などで出演のほか、「ひめゆり」「ゴーストミュージカル」「パラレル」で歌唱指導を、「平和な星」で音楽監督と歌唱指導をつとめている。
土居 豊役
麻田キョウヤ栗山玲奈役
三崎洋嗣役
布施青羽役
布施青羽役
副島 護役
副島 護役
矢島来夏役
矢島来夏役
篠田光広役
篠田光広役
HAMAYURI役
10/31夜 11/1夜 11/2夜 11/3夜
HAMAYURI役
11/1昼 11/2昼 11/3昼 11/4昼
丸山さん役/花山美利役
丸山さん役/花山美利役
保戸田ゆき役
保戸田ゆき役
逸見千佳役
逸見千佳役
遠山えり役
遠山えり役
今西由加役
今西由加役
鶴田ロミ役
鶴田ロミ役
新山千鶴役
新山千鶴役
羽田雄太郎役
保科 傳役
富山 詩役
富山 詩役
富山奏絵役
※HAMAYURI役の川辺 結・西村ゆりは、11/3(日)公演のみ別組となります。
川辺 結:10/31(木)夜公演 組・11/1(金)夜公演 組・11/2(土)夜公演 組・11/3(日)夜公演 組。
西村ゆり:11/1(金)昼公演 組・11/2(土)昼公演 組・11/3(日)昼公演 組・11/4(月祝)昼公演 組。
2024年10月31日(木) ~ 11月04日(月)
☎ 03-3354-6568
ヒル | ヨル | |
10/31(木) | 18:30 | |
11/1(金) | 14:00 | 18:30 |
11/2(土) | 14:00 | 18:30 |
11/3(日) | 14:00 | 18:30 |
11/4(月祝) | 14:00 |
受付開始および開場は開演の30分前です。
※本公演は 組・ 組の一部シングルキャストで上演致します。
※出演者ならびに出演スケジュールに変更がありました場合は、何卒悪しからずご了承下さい。出演者変更の場合でも、払い戻しはいたしかねます。
※残席ある場合は、劇場受付にて当日券を開演30分前より販売いたします。ご観劇当日のご予約は承っておりません。当日券をご利用下さい。
※車いすでご来場されるお客様は、お席の指定などがございますので、ミュージカル座までご連絡をお願い致します。
■3歳以下のお子様のご入場はできません。
■出演者との面会はございません。
■OEN席プログラムお引換えについて
OEN席プログラムのお引換えは、『ご観劇当日の劇場ロビーでのお引換えのみ有効』となります。引き換えのお忘れや、誤って物販にてご購入いただいた場合でも、チケット代やプログラム代のご返金はいたしかねます。
スタンド花・アレンジ花・お花束について
■ロビーに飾るお祝い花(スタンド・アレンジ・鉢物)について。
※ラメで装飾されているお花はご遠慮下さい。
《お受け取り可能日時》
10/29(火)13時~20時
(上記は目安の時間帯です。多少お時間がずれてもお受け取り可能です。)
《指定業者について》
お祝い花をお贈りいただく際は、下記の指定業者へのお申込みをお願い致します。
株式会社PREMIER GARDEN(プレミアガーデン)
https://www.prrr.jp/
※ご注文はWEBサイトよりお申込み下さい。
※お届け先には「出演者名」の記載をお願いいたします。
※WEBサイトには、お祝い花写真の例も掲載されております。ご参照下さい。
ミュージカル座 |
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☎048-825-7460 |
〠 330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
【東京営業所】
〠170-0013
東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
TEL:048-825-7460
FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp
私はこれまでに、「ひめゆり」「ルルドの奇跡」「何処へ行く」「ハートスートラ」など、全編を歌で綴るミュージカルをいくつか作ってきましたが、すべて大人数のキャストで演じる大作ポップ・オペラばかりで、「スター誕生」「コンチェルト」規模の、小劇場で演じる小型のポップ・オペラは一度も作ったことがありませんでした。しかし、室内オペラと言いますか、アンドルー・ロイド・ウェバーの「アスペクツ・オブ・ラブ」のような、オペラ、オペレッタの歴史と伝統を今の時代に焼き直したような新作ミュージカルに憧れていました。日本のオリジナル・ミュージカルで、全てのセリフを歌で綴る小劇場ミュージカルは、現在まであまり観たことがありません。だからこそ作りたくなりました。作曲の浅野五朗さんと組んで、これまでとはちがう段取りで創作しました。ひと言で言うと、メロディが先に出来ていて、あとから歌詞を作っています。この曲とあの曲が同じメロディで出来ているということが台本のあちこちにあります。レチタティーヴォの部分などで作品に統一感を持たせたいと考えたためです。これほど「メロ先」で書いたことはかつてなく、それが今作の一番の実験となります。「マイ・フェア・レディ」のアラン・J・ラーナーとフレデリック・ロウのコンビの書き方ですね。
内容は、登場人物全員が最初は「お一人様」だったのが、それぞれにパートナーを見つけて行くお話で、私の作品中、もっとも「LOVE―愛」を感じる作品となっています。いろんなLOVEの形がありますが、今だからこそ書けるリアルな題材にしぼっているため、観客も俳優も身につまされる台本になっていると思います。私も最近大きな病気をして、とても一人では生きて行けないと痛感し、このような台本になったのだと思います。この作品では、最後に仕掛けがあって、フィナーレまでの全シーンが劇中劇であるというように作りました。メタシアターを意識したのです。
私がこの作品でやりたかったことがもう一つあります。それは、セリフを歌い、ハーモニーを奏でるというミュージカルの演技スタイルと、ストーリーを一致させることです。これはもう、何十年の課題と言ってもいい。ミュージカルを勉強中の20代の頃、ミュージカル「コーラスライン」を観て一番衝撃を受けたことは、ミュージカルにおいてキャストが前を向いて歌い、話すという、演劇の第四の壁理論をもとにしたリアリズムの考え方ではおかしい演技スタイルを、ザック(演出家)が客席にいるからキャストたちはザックに話しかけるため前を向いて歌い、話すのだという、ミュージカルの特性とリアリズムを同時に成り立たせていた演出でした。この作品が不朽の名作になった理由の一つで、こんなアイデア、一生のうちに何度も思い浮かばないよと、劇場からの帰り道、しんみりと思ったものです。この作品では、歌い、踊り、ハーモニーを奏でるというミュージカルの演技スタイルとストーリーが響き合う作品にしたいと考えて作りました。どのような効果を生んだか、本番の舞台でお確かめください。
歌うまキャストで贈る新作小劇場版ポップ・オペラ「ハーモニー」、現在稽古&製作中です。どうぞお楽しみに!