脚本・作詞・演出・振付/ハマナカトオル 作曲・編曲・音楽監督/山口琇也
「ゴーストミュージカル」アーカイブ配信&ディスク販売決定! 配信日程・販売価格 ディスク販売価格
プールで溺れて死んでしまった14歳の少年メルは、霊界の入り口に立っていた。やがて天使が現れて、メルは死んだばかりの人々(ゴースト)と一緒に天国へと旅に出る。メルと一緒に旅立つのは、野球選手、不良娘、タクシー運転手、女優、主婦、紳士、美大生、ホームレスの女性、おじいさん、おばあさん、三人姉妹・・・。『死』という重いテーマを扱いながらも、ユーモアと楽しさに溢れたこの作品は、死を通して生きることの大切さを歌い上げた、ミュージカル座の代表的作品です。
2023年7月5日(水)~7月9日(日) あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
東京メトロ 有楽町線 「東池袋駅」6・7番出口より直結
〒170-0013 豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F
上演スケジュール 上演時間:2時間30分(休憩15分込み)
※「 新型コロナウイルス感染拡大予防について 」をご一読ください。 ※受付開始および開場は、開演の30分前です。 ■本公演におきましては、劇場でのマスクのご着用にご協力ください。 差し入れ・スタンド花・アレンジ花・お花束について
スタッフ 脚本・作詞・演出・振付/ハマナカトオル 作曲・編曲・音楽監督/山口琇也 美術/松澤貴代
スタッフ プロフィール紹介
「ゴーストミュージカル」過去の舞台写真
「メメント・モリ」 脚本・作詞・演出・振付 ハマナカトオル
「メメント・モリ」という言葉があります。ラテン語で、「死を思え」という意味です。 若い頃は「いかに生きるか」ということばかり考えていました。年をとって「いかに死ぬか」ということについて考えることが多くなりました。この二つは、同じことだという気がします。限りある人生を自覚して、残りの人生を生きるため、死について考えてみることは、意義のあることだと思います。 1994年の初秋、家内の母が末期癌で、医師から余命半年と告げられました。61歳と若く、元気な母の姿に信じられない思いでしたが、家族は、否応なく肉親の死に直面することになりました。一日中、母の入院する病院に付き添っていた家内を励ましながら執筆したのが、この「ゴースト ミュージカル」です。翌年の春、母の葬式で、寺のご住職が、人の一生は葉の上の水滴が池に落ちるまでの短い時間に例えられること。人の死は、生きている人に今をどう生きるべきか教えてくれるものだとおっしゃいました。愛する肉親の死に立ち会って、死んだ人のすべてが無になってしまうと考えるのは難しいことです。肉体はなくなっても、どこかで、残された家族のことを見守ってくれていると思いたい。そうすることで、死を納得し、故人との関係を続けて行きたい。そんな気持ちが働くのだと思います。 死とは何か。死んだらどうなるのか。人類最大の、永遠の謎です。宗教や哲学、多くの芸術が、この問いから生まれています。誰でも経験することでありながら、この世に経験した人がいないのですから、さまざまな考え方が生まれるのでしょう。私も現在まで実に多くの本を読み、考え続けて来ましたが、死を忌み嫌うものとして考えたことは、一度もなかったと思います。 この作品を書いていた当時の話をもうひとつ。私は1993年4月から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科で教師を始めたのですが、私を舞芸に招いた前学長の兼八善兼先生は、奥様が癌になられて、最期の時をなるべく一緒に過ごしたいという思いから、長く担当されていた夜のクラスを私に譲ったのです。2年後、奥様のお葬式で、先生はマイクを手に、奥様との馴れ初めから癌の発病、末期の苦しみを経て最期の瞬間を迎えるまでを、淡々と、時に嗚咽しながら、20分以上に渡って話してくれました。私は、結婚式や葬式のスピーチで感動することなど、よもやないだろうと思っていましたが、その時の先生のスピーチは、一生忘れられないほど感動的なものでした。あまりに感動した私は、そのスピーチをよく覚えていて、この作品のセリフにそっと使ったのです。そして兼八先生に、「今度の作品は絶対に観てくださいね。」と言いました。「観ますよ、観ますよ。毎回必ず観ますから。」と元気な声で答えてくれました。初演の舞台が終わったあと、ニコニコ顔で褒めてくださってから、「俺が葬式でしゃべった言葉が出てきたようだなあ。」と、ご自身の姪である大井田容子さんにつぶやいたそうです。ところが、そのあと先生は突然脳梗塞で倒れ、私の舞台を観るのはこの作品が最後になってしまいました。今は、天国で最愛の奥様と安らぎの時を過ごしていらっしゃることでしょう。その姿を思い浮かべると、私はむしろ死を、幸福な気持ちで捉える事が出来るのです。 この作品を最初に執筆したのは、1994年の暮れから95年のはじめのことでした。「ひめゆり」を書き終わり、作品のラストに「私は生きている」と書き、次にこの作品で、冒頭に「僕は死んだ」と書きました。私は当時36歳。若かったので、死を実感として捉え切れていない部分がありました。勉強不足でもありました。そこで、還暦も過ぎ、死が身近になった2021年に、時間をかけて全面的に台本を書き直しました。初演から30年近く、死について考えることを重ねて来ましたので、今、上演して皆様に観ていただきたい作品になりました。舞台の仕上がりがとても楽しみです。 人間はいつでも必ず死ぬものですから、生きている間は、意味のある大切な時間で、きっと何か尊いことが出来るはずです。このミュージカルを通じて、「メメント・モリ」死を思い、今を生きることについて考えてみることが出来たら、素敵なことだと思っています。
「ゴーストミュージカル」CD
18曲のミュージカル・ナンバーを収録した
作曲・編曲・音楽監督/山口琇也 作詞/ハマナカトオル
【収録曲】
〔 通信販売はこちら 〕
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アーカイブ配信&ディスク販売決定
配信日程・販売価格
7月22日(土)0:00〜29日(土)23:59
※各組共通
4,500円(税込)/各組
ディスク販売価格
6,070円(税込)+送料630円/各組
アーカイブ配信&ディスク販売 詳細ページ(受付終了いたしました)
僕は死んだ 冷たいからだを離れ 光に導かれて 高く空へと舞い上がった
僕は死んだ はかなく消えた命 僕はこれから どこへ行くの?
プールで溺れて死んでしまった14歳の少年メルは、霊界の入り口に立っていた。やがて天使が現れて、メルは死んだばかりの人々(ゴースト)と一緒に天国へと旅に出る。メルと一緒に旅立つのは、野球選手、不良娘、タクシー運転手、女優、主婦、紳士、美大生、ホームレスの女性、おじいさん、おばあさん、三人姉妹・・・。『死』という重いテーマを扱いながらも、ユーモアと楽しさに溢れたこの作品は、死を通して生きることの大切さを歌い上げた、ミュージカル座の代表的作品です。
1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴースト」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミリア!」「スター誕生2」「映画の都」「東京ミュージカル」等のオリジナル・ミュージカルや、「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。日本のオリジナル・ミュージカルの創作に邁進している。2021年「ハマナカトオル作品集」HPを開設。公益社団法人日本演劇協会会員。
桐朋学園大学音楽学部卒業後、オペラ、ミュージカルの舞台に数多く出演。また、スタジオプレイヤー(ベース、キーボード、ヴォーカル)、コンサートのバックミュージシャン、アレンジャー、指揮等々の経験を積んだ後、スタッフ活動に加わり、ミュージカルの分野では「ミス・サイゴン」「レ・ミゼラブル」「回転木馬」「42nd ストリート」「ラ・マンチャの男」「ベガーズ・オペラ」「ブラッド・ブラザーズ」「GOLD~カミーユとロダン~」「ダディ・ロング・レッグズ」「ナイツ・テール」「オリバー」等の音楽監督、並びにヴォーカルトレーナーを務め、コンサート、リサイタルの構成・プロデュースなども数多く手がけている。また、タレント、歌手の方々のヴォーカル指導にも力を注ぎ、あらゆるジャンルに対応出来る声作りを目指している。「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ルルドの奇跡」「赤毛のアン」「ママ・ラヴズ・マンボ」「スウィング・ボーイズ」など、オリジナル・ミュージカルの作曲・編曲家としても数多くの作品に参加し、「山彦ものがたり」では文化庁主催海外公演(中国・ベトナム・韓国)を行い、英語台本でのニューヨーク公演は反響を呼んだ。「ミュージカル座」の作曲・音楽監督として、オリジナル・ミュージカルの新作発表を目標に創作活動を続けている。その他、NHKをはじめ多くのTV番組の音楽スタッフとして活動するかたわら、若い才能の育成にも力を注いでいる。2006年には舞台の音楽活動に対し菊田一夫賞(特別賞)、2007年には読売演劇大賞優秀スタッフ賞、2010年には日本演劇興行協会賞を授与された。ミュージックオフィスALBION代表。
メル
メル
天使
天使
野球選手
紳士
美大生
美大生
タクシー運転手
タクシー運転手
映画女優
映画女優
ハトおばさん
ハトおばさん
不良娘
不良娘
おじいさん
おじいさん
おばあさん
おばあさん
主婦
主婦
三人姉妹(長女)
三人姉妹(長女)
三人姉妹(次女)
三人姉妹(次女)
三人姉妹(三女)
三人姉妹(三女)
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
アンサンブル
※ 組映画女優役の希峰かなたは、体調不良のため降板となりました。代わりに、会川彩子が、 組映画女優役を務めます。
2023年07月05日(水) ~ 07月09日(日)
☞ 東京メトロ 有楽町線 「東池袋駅」6・7番出口より直結
JR他各線「池袋駅」(東口)よりグリーン大通り直進徒歩10分
都電荒川線 「東池袋四丁目」より徒歩2分
ヒル | ヨル | |
7/5(水) | 18:30 | |
7/6(木) | 18:30 | |
7/7{金) | 13:00 | 18:30 |
7/8(土) | 12:00 | 17:30 |
7/9(日) | 11:30 | 16:00 |
「 新型コロナウイルス感染拡大予防について 」をご一読ください。
※受付開始および開場は、開演の30分前です。
※本公演は 組・ 組の一部シングルキャストで上演致します。
※出演者ならびに出演スケジュールに変更がありました場合は、何卒悪しからずご了承下さい。出演者変更の場合でも、払い戻しはいたしかねます。
※残席ある場合は、劇場受付にて当日券を開演30分前より販売いたします。ご観劇当日のご予約は承っておりません。当日券をご利用下さい。
※3歳以下のお子様のご入場はできません。
※車いすでご来場のお客様は介助の方の同伴必須となります。車いすのお客様は、ご予約前に必ずミュージカル座までご連絡をお願い致します。
※俳優の出待ち、入り待ちはご遠慮くださいますよう、お願い申し上げます。
■本公演におきましては、劇場でのマスクのご着用にご協力ください。
※終演後の面会はございません
差し入れ・スタンド花・アレンジ花・お花束について
■差し入れ・プレゼント・お手紙などのお預かりにつきましては、下記注意事項をご確認いただき、一部お受け取り可能となります。
※お客様から、出演者へ直接のお渡しは出来ません。ロビーにて、お預けください。
※生ものや、手作りの食べ物はお受け取り出来ません。
また、感染対策で、差し入れを出演者でいただく事はいたしませんので、飲食物の差し入れは「個人が持って帰ることができる物」に限り、お預かりいたします。
※注意事項にのっとり、お持ちいただいてもお預かりを辞退させていただく場合もございます。予めご了承ください。
■ロビーに飾るお祝い花(スタンド・アレンジ・鉢物)のみ、お受け取り可能です。
※ラメで装飾されているお花はご遠慮下さい。
※出演者へ直接お渡しするお花束は、ご観劇日当日に、ロビーにてお預かりいたします。
《お受け取り可能日時》
7/5(水)13時~15時
(上記は目安の時間帯です。多少お時間がずれてもお受け取り可能です。)
《指定業者について》
お祝い花をお贈りいただく際は、下記の指定業者へのお申込みをお願い致します。
株式会社PREMIER GARDEN(プレミアガーデン)
https://www.prrr.jp/
※ご注文はWEBサイトよりお申込み下さい。
※お届け先には「出演者名」の記載をお願いいたします。
※WEBサイトには、お祝い花写真の例も掲載されております。ご参照下さい。
18曲のミュージカル・ナンバーを収録した
スタジオ録音盤CDです。
(2000年3月録音)
作曲・編曲・音楽監督/山口琇也
作詞/ハマナカトオル
メル/伊東恵里 天使/鈴木智香子 木村美穂 野球選手/高原達也 タクシー運転手/中本吉成 不良娘/新藤幸子 ハトおばさん/川田真由美 美大生/狩俣咲子 おじいさん/萬谷法英 おばあさん/増田 愛 紳士/砂山康之 老人/広田勇司 少女/狩俣咲子
【収録曲】
「オーヴァーチュアー」「僕は死んだ」「はかない人生」「俺は絶好調」「遺言」「マリーへのプレゼント」「生まれた時は可愛い子」「ハトおばさん」「ミラクル」「ゴースト」「あの子の墓」「マイ・ミュージック」「結婚物語」「あなたの友達」「地上へ帰れ」「恋人」「素晴らしい人生」「ミラクル(フィナーレ)」
〔 通信販売はこちら 〕
〠 330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
【東京営業所】
〠170-0013
東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
TEL:048-825-7460
FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp
「メメント・モリ」という言葉があります。ラテン語で、「死を思え」という意味です。
若い頃は「いかに生きるか」ということばかり考えていました。年をとって「いかに死ぬか」ということについて考えることが多くなりました。この二つは、同じことだという気がします。限りある人生を自覚して、残りの人生を生きるため、死について考えてみることは、意義のあることだと思います。
1994年の初秋、家内の母が末期癌で、医師から余命半年と告げられました。61歳と若く、元気な母の姿に信じられない思いでしたが、家族は、否応なく肉親の死に直面することになりました。一日中、母の入院する病院に付き添っていた家内を励ましながら執筆したのが、この「ゴースト ミュージカル」です。翌年の春、母の葬式で、寺のご住職が、人の一生は葉の上の水滴が池に落ちるまでの短い時間に例えられること。人の死は、生きている人に今をどう生きるべきか教えてくれるものだとおっしゃいました。愛する肉親の死に立ち会って、死んだ人のすべてが無になってしまうと考えるのは難しいことです。肉体はなくなっても、どこかで、残された家族のことを見守ってくれていると思いたい。そうすることで、死を納得し、故人との関係を続けて行きたい。そんな気持ちが働くのだと思います。
死とは何か。死んだらどうなるのか。人類最大の、永遠の謎です。宗教や哲学、多くの芸術が、この問いから生まれています。誰でも経験することでありながら、この世に経験した人がいないのですから、さまざまな考え方が生まれるのでしょう。私も現在まで実に多くの本を読み、考え続けて来ましたが、死を忌み嫌うものとして考えたことは、一度もなかったと思います。
この作品を書いていた当時の話をもうひとつ。私は1993年4月から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科で教師を始めたのですが、私を舞芸に招いた前学長の兼八善兼先生は、奥様が癌になられて、最期の時をなるべく一緒に過ごしたいという思いから、長く担当されていた夜のクラスを私に譲ったのです。2年後、奥様のお葬式で、先生はマイクを手に、奥様との馴れ初めから癌の発病、末期の苦しみを経て最期の瞬間を迎えるまでを、淡々と、時に嗚咽しながら、20分以上に渡って話してくれました。私は、結婚式や葬式のスピーチで感動することなど、よもやないだろうと思っていましたが、その時の先生のスピーチは、一生忘れられないほど感動的なものでした。あまりに感動した私は、そのスピーチをよく覚えていて、この作品のセリフにそっと使ったのです。そして兼八先生に、「今度の作品は絶対に観てくださいね。」と言いました。「観ますよ、観ますよ。毎回必ず観ますから。」と元気な声で答えてくれました。初演の舞台が終わったあと、ニコニコ顔で褒めてくださってから、「俺が葬式でしゃべった言葉が出てきたようだなあ。」と、ご自身の姪である大井田容子さんにつぶやいたそうです。ところが、そのあと先生は突然脳梗塞で倒れ、私の舞台を観るのはこの作品が最後になってしまいました。今は、天国で最愛の奥様と安らぎの時を過ごしていらっしゃることでしょう。その姿を思い浮かべると、私はむしろ死を、幸福な気持ちで捉える事が出来るのです。
この作品を最初に執筆したのは、1994年の暮れから95年のはじめのことでした。「ひめゆり」を書き終わり、作品のラストに「私は生きている」と書き、次にこの作品で、冒頭に「僕は死んだ」と書きました。私は当時36歳。若かったので、死を実感として捉え切れていない部分がありました。勉強不足でもありました。そこで、還暦も過ぎ、死が身近になった2021年に、時間をかけて全面的に台本を書き直しました。初演から30年近く、死について考えることを重ねて来ましたので、今、上演して皆様に観ていただきたい作品になりました。舞台の仕上がりがとても楽しみです。
人間はいつでも必ず死ぬものですから、生きている間は、意味のある大切な時間で、きっと何か尊いことが出来るはずです。このミュージカルを通じて、「メメント・モリ」死を思い、今を生きることについて考えてみることが出来たら、素敵なことだと思っています。