脚本・作詞/ハマナカトオル 作曲・編曲・音楽監督/山口琇也
演出/会川彩子
2024年10月2日(水)~10月6日(日) 六行会ホール 〒140-0001 東京都品川区北品川2-32-3 TEL:03-3471-3200
1950年代のアメリカ。長く続いた人種差別をなくすために、黒人たちは勇気を持って立ち上がった!自由の歌を高らかに歌いながら!キング牧師の有名な演説をタイトルにしたこのミュージカルは、夢を持ち、夢に向かって行動し、世の中を変えて行く意義を感動的に歌い上げた、ハマナカトオルと山口琇也のオリジナル・ミュージカル第一作で、ミュージカル座創立の原点と言える作品です。ミュージカル座が誇りを持ってお贈りする新演出、2024年版の「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」に、どうぞご期待ください!!
ミュージカル「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、1950年代のアメリカで起こった、黒人の公民権運動を描いたミュージカルです。事の発端は、1955年にアラバマ州モントゴメリーで起こった黒人女性ローザ・パークスの逮捕事件。黒人がバスの白人の席に座ったため、バスから引きずり降ろされて逮捕されたこの事件に抗議するため、モントゴメリーに新しく赴任して来たマーティン・ルーサー・キング牧師の呼びかけに応じて、全市の黒人がバスをボイコットして歩き始め、ついにバスの座席の人種隔離撤廃に成功します。この時、黒人たちが“自由の歌”を歌いながら行進したという実話をミュージカル化したいと考えたハマナカトオルと山口琇也のコンビが、22曲のドラマティックなナンバーと感動的な脚本で綴るミュージカルとして、1993年に書き上げました。
ドラマは、貧しい黒人女工が働くアネットの店を中心に、キング牧師に憧れるジャネット、裕福な白人青年トムと婚約し、白人社会と黒人社会の板挟みになって苦悩する混血黒人女性のフィリス、人種共学を求めて白人の大学へ入学を決意するジャネットの弟マイク、KKK団による白人の暴力に暴力で対抗しようとするスパイク率いる黒人グループ“キッズ”などの登場人物が、ローザ・パークス事件をきっかけに、一斉に公民権運動に巻き込まれて行く姿を描きます。これは、市民が勇気を持って立ち上がり、一致団結して社会を変えた、20世紀の偉大な民衆革命でした。「どんな困難や挫折があっても、なお夢を持つ。」というキング牧師の言葉は、今なお、私たちの心に希望の火を灯し続けています。
ミュージカル「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」が書き上げられたのは、1993年。その後「ひめゆり」「ルルドの奇跡」「ゴーストミュージカル」など多くのミュージカルを書き上げたハマナカトオルと山口琇也のコンビが最初に書き上げたミュージカルでした。この作品誕生をきっかけに、1995年、ミュージカル座が創立されます。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、ミュージカル座創立の原点というべき作品であると共に、社会性のある感動的なストーリー、オリジナルの脚本と音楽によるミュージカル、エネルギッシュな群像劇と迫力の大合唱など、ミュージカル座のイメージと方向性を決定づけた作品でもありました。ミュージカル座での初演は、旗揚げ公演の「ひめゆり」などより遅れ1997年。それから、1999年、2003年、2006年、2011年、2013年、2015年、2016年、2017年と上演の歴史を積み重ねている、劇団の記念碑的作品です。
腕を組んで歩いて行こう 脚本・作詞 ハマナカトオル
「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、1993年に、私と作曲のビリー(山口琇也)さんがコンビを組んで初めて書いたミュージカルです。執筆してから31年もたっているので、今の私とビリーさんとは違う、若者が書いたミュージカルです。私は30代前半、ビリーさんも40代前半でした。今の私の感性で台本を読むと、「若い!」と驚くところもありますし、20世紀前半の古き佳きミュージカルの形式で書きましたので、「クラシックだなあ!」と思いますが、今の私では書けない若々しく真っ直ぐなパワーに満ちている作品であることも事実で、あえてベテランの手で書き直さずに、若者のミュージカルとして上演を続けて行きたい作品です。これを書いた当時の私は、舞台芸術学院の新米教師を始めたばかりで、やる気とパワーがみなぎっていましたので、こういう作品が出来上がったのだと思います。 過去のプログラムに何度も書いてきたことですが、このミュージカルが出来上がったことが、ミュージカル座誕生のきっかけになりました。人種差別をテーマにした、登場人物のほとんどが黒人役という、派手ではない社会派ミュージカルを上演するような劇団が、日本にひとつくらいあってもいいのではないかと思うようになったのです。そこで、舞台芸術学院を卒業した生徒たちと一緒に、1995年にミュージカル座をスタートさせました。おかげさまで今年創立29年目を迎えさせていただき、この作品の上演を続けて来られたことに感謝しています。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」と「ミュージカル座」のイメージについて創立当時に思い描いていたことは、アメリカの「シアター・ギルド」のような団体を目指したいと言うことでした。「シアター・ギルド」は、20世紀前半のアメリカ現代演劇に多大な貢献をした団体で、ジョージ・ガーシュインの黒人フォーク・オペラ「ポーギーとベス」や、ロジャース&ハマースタインの「オクラホマ!」「回転木馬」などのミュージカルを製作しました。私は、若い時から、この団体の資料や写真を見ているうちに、憧れの気持ちを抱いていました。オリジナルの脚本と音楽。スター中心ではなく、歌やバレエのレッスンをしっかりと積んだ舞台俳優たち。社会性のある上演意義の高い作品群。そして、斬新で意欲的な現代劇に果敢に挑戦する団体の姿勢。何もかもがうらやましく、迷った時にはそれらの舞台写真を見ながら自分を鼓舞していました。 「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」を上演するたびに、その頃の気持ちがよみがえってきます。「ポーギーとベス」や「オクラホマ!」「回転木馬」のようなミュージカルを創りたいという若き日の情熱を、場面の稽古をするたびに思い出して、一歩でも理想に近づいているかと自分をいましめ、叱咤激励してくれる。私にとって「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、そんな作品です。キング牧師の「アイ・ハヴ・ア・ドリーム。どんな困難や挫折があっても、なお夢を持つ」という言葉を旗印に、この作品に参加してくれるキャストやスタッフの方々と共に、日本のミュージカルの道を、腕を組んで歩いて行ければ本望です。
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信じよう、夢のちから。
この歌が世界に届くとき、
長く暗い歴史は変わる。
1950年代のアメリカ。長く続いた人種差別をなくすために、黒人たちは勇気を持って立ち上がった!自由の歌を高らかに歌いながら!キング牧師の有名な演説をタイトルにしたこのミュージカルは、夢を持ち、夢に向かって行動し、世の中を変えて行く意義を感動的に歌い上げた、ハマナカトオルと山口琇也のオリジナル・ミュージカル第一作で、ミュージカル座創立の原点と言える作品です。ミュージカル座が誇りを持ってお贈りする新演出、2024年版の「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」に、どうぞご期待ください!!
実話をもとにした感動的なストーリーのミュージカル。
ミュージカル「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、1950年代のアメリカで起こった、黒人の公民権運動を描いたミュージカルです。事の発端は、1955年にアラバマ州モントゴメリーで起こった黒人女性ローザ・パークスの逮捕事件。黒人がバスの白人の席に座ったため、バスから引きずり降ろされて逮捕されたこの事件に抗議するため、モントゴメリーに新しく赴任して来たマーティン・ルーサー・キング牧師の呼びかけに応じて、全市の黒人がバスをボイコットして歩き始め、ついにバスの座席の人種隔離撤廃に成功します。この時、黒人たちが“自由の歌”を歌いながら行進したという実話をミュージカル化したいと考えたハマナカトオルと山口琇也のコンビが、22曲のドラマティックなナンバーと感動的な脚本で綴るミュージカルとして、1993年に書き上げました。
市民の勇気と決断。20世紀の偉大な民衆革命を描く。
ドラマは、貧しい黒人女工が働くアネットの店を中心に、キング牧師に憧れるジャネット、裕福な白人青年トムと婚約し、白人社会と黒人社会の板挟みになって苦悩する混血黒人女性のフィリス、人種共学を求めて白人の大学へ入学を決意するジャネットの弟マイク、KKK団による白人の暴力に暴力で対抗しようとするスパイク率いる黒人グループ“キッズ”などの登場人物が、ローザ・パークス事件をきっかけに、一斉に公民権運動に巻き込まれて行く姿を描きます。これは、市民が勇気を持って立ち上がり、一致団結して社会を変えた、20世紀の偉大な民衆革命でした。「どんな困難や挫折があっても、なお夢を持つ。」というキング牧師の言葉は、今なお、私たちの心に希望の火を灯し続けています。
上演の歴史を積み重ねるミュージカル座の記念碑的作品。
ミュージカル「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」が書き上げられたのは、1993年。その後「ひめゆり」「ルルドの奇跡」「スウィング・ボーイズ」など多くのミュージカルを書き上げたハマナカトオルと山口琇也のコンビが、最初に書き上げたミュージカルでした。この作品誕生をきっかけに、1995年、ミュージカル座が創立されます。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、ミュージカル座創立の原点というべき作品であると共に、社会性のある感動的なストーリー、オリジナルの脚本と音楽によるミュージカル、エネルギッシュな群像劇と迫力の大合唱など、ミュージカル座のイメージと方向性を決定づけた作品でもありました。ミュージカル座での初演は、旗揚げ公演の「ひめゆり」などより遅れ1997年。それから、1999年、2003年、2006年、2011年、2013年、2015年、2016年、2017年と上演の歴史を積み重ねている、劇団の記念碑的作品です。
1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴースト」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミリア!」「スター誕生2」「映画の都」「東京ミュージカル」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」等のオリジナル・ミュージカルや「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。日本のオリジナル・ミュージカルの創作に邁進している。2021年、「ハマナカトオル作品集」HPを開設。公益社団法人日本演劇協会会員。
桐朋学園大学音楽学部卒業後、オペラ、ミュージカルの舞台に数多く出演。また、スタジオプレイヤー(ベース、キーボード、ヴォーカル)、コンサートのバックミュージシャン、アレンジャー、指揮等々の経験を積んだ後、スタッフ活動に加わり、ミュージカルの分野では「ミス・サイゴン」「レ・ミゼラブル」「回転木馬」「42nd ストリート」「ラ・マンチャの男」「ベガーズ・オペラ」「ブラッド・ブラザーズ」「GOLD~カミーユとロダン~」「ダディ・ロング・レッグズ」「ナイツ・テール」「オリバー」等の音楽監督、並びにヴォーカルトレーナーを務め、コンサート、リサイタルの構成・プロデュースなども数多く手がけている。また、タレント、歌手の方々のヴォーカル指導にも力を注ぎ、あらゆるジャンルに対応出来る声作りを目指している。「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ルルドの奇跡」「赤毛のアン」「ママ・ラヴズ・マンボ」「スウィング・ボーイズ」など、オリジナル・ミュージカルの作曲・編曲家としても数多くの作品に参加し、「山彦ものがたり」では文化庁主催海外公演(中国・ベトナム・韓国)を行い、英語台本でのニューヨーク公演は反響を呼んだ。「ミュージカル座」の作曲・音楽監督として、オリジナル・ミュージカルの新作発表を目標に創作活動を続けている。その他、NHKをはじめ多くのTV番組の音楽スタッフとして活動するかたわら、若い才能の育成にも力を注いでいる。2006年には舞台の音楽活動に対し菊田一夫賞(特別賞)、2007年には読売演劇大賞優秀スタッフ賞、2010年には日本演劇興行協会賞を授与された。ミュージックオフィスALBION代表。
神奈川県出身。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業後ミュージカル座に入団。主な出演作:「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」主演 ジャネット役・リン役、「ママの恋人」主演 花岡洋子役、「不思議なラヴ・ストーリー」ヒロイン アイリーン役・グレンダ役、「タイム・フライズ」森下信子役、「トラブルショー」青空葵役・早見よし子役、「ひめゆり」サチ役・かな役、「スター誕生」松みどり役、「野の花」おばあさん役・パウラ役、「ハリウッドは大騒ぎ」ダイアナ役。その他「サイモンヘンチの予期せぬ一日」「Vanities」「竜馬」など多数。ミュージカル座での演出作品は「マリオネット」「ママの恋人」「ゴーストミュージカル」に続き4作品目となる。
2024年10月02日(水) ~ 10月06日(日)
☞ 京浜急行 各駅停車「新馬場駅」北口より徒歩約3分
☎ 03-3471-3200
決定次第発表いたします
ミュージカル座 |
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☎048-825-7460 |
演目 |
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ミュージカル座10月公演 『アイ・ハヴ・ア・ドリーム』 |
劇場 |
六行会ホール |
日程 |
2024年10月02日(水) ~ 10月06日(日) |
応募資格 |
【大人キャスト】 ●18歳以上の男女。年齢の上限はなし。 学生の方は、特に劇場入り前一週間程度の集中稽古期間、劇場入り日~千秋楽までは、学校などもお休みいただき、「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」稽古及び本番を優先出来る方。 ●全8回公演中、各4回公演のダブルキャストで募集。 |
応募方法 |
【STEP1】 実技審査日程
6月11日(火)13:00~21:00 実技審査内容
・課題曲 実技審査会場
ミュージカル座スタジオ(北浦和) |
応募書類締切日 |
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2024年06月01日(土)【必着】 |
稽古 |
【稽古場】 |
備考 |
※チケットノルマはありませんが、チケット販売(S席料金の35枚分程度)のご協力をお願い致します。 |
宛先 |
【データ送付の場合】 【郵送の場合】 郵送での応募はできません |
お問合せ |
メールのみの対応となります。 second.seisaku@musical-za.co.jp |
合否のお問合せには対応しておりません。
※1997~1999年上演時の録音・画像です
〠 330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
【東京営業所】
〠170-0013
東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
TEL:048-825-7460
FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp
「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、1993年に、私と作曲のビリー(山口琇也)さんがコンビを組んで初めて書いたミュージカルです。執筆してから31年もたっているので、今の私とビリーさんとは違う、若者が書いたミュージカルです。私は30代前半、ビリーさんも40代前半でした。今の私の感性で台本を読むと、「若い!」と驚くところもありますし、20世紀前半の古き佳きミュージカルの形式で書きましたので、「クラシックだなあ!」と思いますが、今の私では書けない若々しく真っ直ぐなパワーに満ちている作品であることも事実で、あえてベテランの手で書き直さずに、若者のミュージカルとして上演を続けて行きたい作品です。これを書いた当時の私は、舞台芸術学院の新米教師を始めたばかりで、やる気とパワーがみなぎっていましたので、こういう作品が出来上がったのだと思います。
過去のプログラムに何度も書いてきたことですが、このミュージカルが出来上がったことが、ミュージカル座誕生のきっかけになりました。人種差別をテーマにした、登場人物のほとんどが黒人役という、派手ではない社会派ミュージカルを上演するような劇団が、日本にひとつくらいあってもいいのではないかと思うようになったのです。そこで、舞台芸術学院を卒業した生徒たちと一緒に、1995年にミュージカル座をスタートさせました。おかげさまで今年創立29年目を迎えさせていただき、この作品の上演を続けて来られたことに感謝しています。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」と「ミュージカル座」のイメージについて創立当時に思い描いていたことは、アメリカの「シアター・ギルド」のような団体を目指したいと言うことでした。「シアター・ギルド」は、20世紀前半のアメリカ現代演劇に多大な貢献をした団体で、ジョージ・ガーシュインの黒人フォーク・オペラ「ポーギーとベス」や、ロジャース&ハマースタインの「オクラホマ!」「回転木馬」などのミュージカルを製作しました。私は、若い時から、この団体の資料や写真を見ているうちに、憧れの気持ちを抱いていました。オリジナルの脚本と音楽。スター中心ではなく、歌やバレエのレッスンをしっかりと積んだ舞台俳優たち。社会性のある上演意義の高い作品群。そして、斬新で意欲的な現代劇に果敢に挑戦する団体の姿勢。何もかもがうらやましく、迷った時にはそれらの舞台写真を見ながら自分を鼓舞していました。
「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」を上演するたびに、その頃の気持ちがよみがえってきます。「ポーギーとベス」や「オクラホマ!」「回転木馬」のようなミュージカルを創りたいという若き日の情熱を、場面の稽古をするたびに思い出して、一歩でも理想に近づいているかと自分をいましめ、叱咤激励してくれる。私にとって「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」は、そんな作品です。キング牧師の「アイ・ハヴ・ア・ドリーム。どんな困難や挫折があっても、なお夢を持つ」という言葉を旗印に、この作品に参加してくれるキャストやスタッフの方々と共に、日本のミュージカルの道を、腕を組んで歩いて行ければ本望です。