2025年9月12日(金)~15日(月・祝) 中目黒キンケロ・シアター 〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-15-11 TEL:03-3496-1138
「スター誕生」「ハートスートラ」のハマナカトオルと久田菜美が手がけるミュージカル・コメディの新作!たった三日でミュージカルを作るはめになった脚本家(男性)と作曲家(女性)の修羅場を、あざやかな劇中劇を駆使して描き出すオリジナル・ミュージカル。ミュージカルの創作は、こんなにもドラマティック!
ストーリー 若い女性の作曲家がプロデューサーに連れられて脚本家の家に呼ばれる。そして脚本家と一緒にミュージカルを作ってほしいとプロデューサーから頼まれる。脚本家に会ってみると、脚本家にはまったくアイデアがなく、ここへ来るまでどうにもならない困難が続いて脚本はまったく完成せず、稽古開始まであと3日になってしまったことを知らされる。3日で全てのミュージカル脚本と音楽を完成させて稽古場へ持って行かねばならない修羅場だったのだ。それなのに自分のせいではないとうそぶき、飲んだくれている脚本家。実は脚本家は、愛する妻を亡くしたばかりで、書く意欲を失っていたのだった。仕方がないので作曲家が助け船を出し、古今東西の名作映画から、面白いところだけを抜粋してミュージカルを書けないかと持ちかける。脚本家は納得して、二人で必死のミュージカルづくりが始まるが・・・さて、このミュージカル、無事に完成するのだろうか!?
「劇場の神様に祈りを」 脚本・作詞・演出 ハマナカトオル
今回は、たった三日でミュージカルの脚本と作曲を完成させなければならなくなった脚本家と作曲家の話です。荒唐無稽に思われるかもしれませんが、私の体験で似たようなことがありました。オリジナルでミュージカルを作る努力なんて、うまくいかなくて当たり前。うまくいったら奇跡みたいなもんです。まず、いいホンが上がって来なかったら、プロデューサーはお手上げです。どうにもならない。私はある舞台製作者から恐ろしい話を聞いたことがあります。日本を代表する有名な脚本家を三ヶ月ホテルに缶詰にさせて、製作者は毎日ロビーで待ち続け、結局1ページも書かなかったと言う話。ホラーですよね。しかし、脚本家もネタがない時はないみたいで、書けない時は書けないと聞きます。次も有名脚本家の話。ホンが出来上がってみたら、17ページしかない。これじゃ30分ちょっとで終わっちゃう。そこで製作者がおそるおそる「先生、17ページしかないんですけど・・・」って聞いてみたら、「大丈夫だよ。カーテンコールがあるから」と言ったとか。私も若い頃、それまでの制作的努力がのきなみ討ち死にして、あと一週間で稽古開始なのにホンがない、という現場を経験したことがあります。たっぷりと経験してきたそんな修羅場の数々を、ミュージカルにしてみたいと思います(笑)。 アイデアが湧かずさっぱり台本が書けない脚本家と、ミュージカルを仕上げたい作曲家の男女が、協力してわずか三日でミュージカルを書き上げる姿を、劇中劇を駆使してにぎやかなミュージカルに仕上げたいと考えています。ここでちょっとタイトルの「劇場の神様」について少しだけ。劇場には、生きているうちに夢を叶えることが出来なかった幽霊がいると言われます。志半ばで死んでしまったあの人やこの人が・・・。今回は、そんな話を使って劇中劇を展開していこうと思っています。私のこれまでのキャリアで感じてきた出来事、長年頭の中にあって書きたいと思ってきたことをこの作品にしたいと意気込んでいます。 音楽は、私と組んで「チェアーズ」「スター誕生」「スター誕生2」「ハートスートラ」「アワード」の音楽を手がけてくれた売れっ子の久田菜美さん。素晴らしいメロディメイカーで、今回もどんなミュージカル・ナンバーが誕生するか、本当に楽しみです。王道のミュージカル・コメディらしくタップダンスを入れたいなと思い、藤井真梨子さんに振付を頼みました。ミュージカル「劇場の神様」秋9月に新作初演です。お楽しみに!
スタッフ プロフィール紹介
|
「スター誕生」「ハートスートラ」のハマナカトオルと久田菜美が手がけるミュージカル・コメディの新作!たった三日でミュージカルを作るはめになった脚本家(男性)と作曲家(女性)の修羅場を、あざやかな劇中劇を駆使して描き出すオリジナル・ミュージカル。ミュージカルの創作は、こんなにもドラマティック!
若い女性の作曲家がプロデューサーに連れられて脚本家の家に呼ばれる。そして脚本家と一緒にミュージカルを作ってほしいとプロデューサーから頼まれる。脚本家に会ってみると、脚本家にはまったくアイデアがなく、ここへ来るまでどうにもならない困難が続いて脚本はまったく完成せず、稽古開始まであと三日になってしまったことを知らされる。三日で全てのミュージカル脚本と音楽を完成させて稽古場へ持って行かねばならない修羅場だったのだ。それなのに自分のせいではないとうそぶき、飲んだくれている脚本家。実は脚本家は、愛する妻を亡くしたばかりで、書く意欲を失っていたのだった。仕方がないので作曲家が助け船を出し、古今東西の名作映画から、面白いところだけを抜粋してミュージカルを書けないかと持ちかける。脚本家は納得して、二人で必死のミュージカルづくりが始まるが・・・さて、このミュージカル、無事に完成するのだろうか!?
1958年東京生まれ。ミュージカル作家・演出家・プロデューサー。俳優、宝田明氏が主催する宝田芸術学園でミュージカルを学び、舞台俳優の活動を経て脚本・演出家として独立。数々の作品を発表した。1993年から専門学校舞台芸術学院ミュージカル部別科の主任講師として、19回の卒業公演を作・演出。多くの生徒を育てた。1995年、国産の新作ミュージカルの創造と普及を目的に「ミュージカル座」を創立。劇団代表・座付作家・演出家・プロデューサーとして、「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴースト」「ロザリー」「ルルドの奇跡」「サイト」「アインシュタイン・フォーリーズ」「センス・オブ・ワンダー」「ガールズ・オン・ブロードウェイ」「ブロードウェイ殺人事件」「ニューヨーカーズ」「スウィング・ボーイズ」「舞台に立ちたい」「三人の花嫁」「コンチェルト」「雪の女王」「不思議なラヴ・ストーリー」「赤ひげ」「わだつみのこえ」「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「スター誕生」「おでかけ姫」「月に歌えば」「ハートスートラ」「結婚行進曲」「タイムトラベラー」「二人でミュージカル」「アワード」「クリスマスに歌えば」「踊る!埼玉」「ボードビル」「ファミア!」「スター誕生2」「映画の都」「東京ミュージカル」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」「平和な星」「イソップランド」「ハーモニー」「ボディ ~ボクと私のからだ」「ピエ・イエス」等のオリジナル・ミュージカルや、「ママの恋人」「野の花」等のストレートプレイを発表。劇団外では、松竹「花いくさ」、黒木瞳「ママ・ラヴズ・マンボ」シリーズ、「今井清隆ファースト・コンサート」、「イル・ミュージカーレ」などを手がける。最近では、新しいミュージカル作家・作曲家・演出家のプロデュースに意欲的に取り組み、新しいクリエイターによる多くのオリジナル・ミュージカルを製作。日本のミュージカルの成長と普及のために力を尽くしている。公益社団法人日本演劇協会会員。
東京都出身。東京音楽大学作曲・指揮専攻(芸術音楽コース)卒業。これまでに作曲を池辺晋一郎氏に、ピアノを御邊典一氏に、ジャズピアノをリック・オヴァトン氏に師事。大学でクラシックから現代音楽までの作曲法を学び、卒業後は主にピアニストとしてクラシック、ポップス、ジャズ、合唱と幅広く活躍中。舞台においては、ミュージカル「スペリング・ビー」「モンスターズアンセム」、劇団イッツ・フォーリーズ「見上げてごらん夜の星を」にてキーボード演奏、音楽監督を担当し、その他多数のミュージカル俳優やミュージカル女優のライヴにて伴奏を行っている。ミュージカル座では、「野の花」「不思議なラヴ・ストーリー」「ママの恋人」「アイランド~かつてこの島で」「BEFORE AFTER」「スペリング・ビー」「GODSPELL」の音楽監督と演奏を担当。2015年6月には、ハマナカトオルと組んだミュージカル「チェアーズ」で初めて作曲・編曲・音楽監督・演奏をつとめ、ミュージカル作曲家としてデビュー。その後「スター誕生」「ハートスートラ」「アワード」「スター誕生2」とオリジナル・ミュージカルを発表し、好評を得ている。
東京都出身。ミュージカル座所属。
幼少期よりダンスを学び、レコード大賞や紅白歌合戦などダンサーとして多くのイベントやTV番組に出演。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業後、ミュージカル座創立と同時に入団。数多くの作品で演出助手や振付助手としてカンパニーを引っ張ってきた。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「舞台に立ちたい」「サイト」「アワード」「プロパガンダ・コクピット」「雲母紙鳶」などでは振付も担当。黒木瞳主演「ママ・ラヴズ・マンボ」3作品では振付助手をつとめた。最近はハマナカトオル作品「ひめゆり」「何処へ行く」「ルルドの奇跡」「ハートスートラ」「ファミリア!」「ハリウッドは大騒ぎ」「パラレル」「平和な星」「イソップランド」「ハーモニー」「ピエ・イエス」の演出・振付を担当している。
幼少期よりタップダンス、児童舞踊、ジャズダンスを始める。21歳より中野ブラザーズインストラクターを経て藤井真梨子tap cityを開設する。New Yorkにて研鑽を積み、タップ振付第一人者ヘンリー・ルターンよりADMITサインを享受する。宝塚音楽学校、日本女子体育大学体育部運動科学科舞踊学専攻、日本工学院八王子専門学校声優演劇科、劇団ひまわり、ホリプロスタースタジオ、他でタップダンス講師を務める。主な振付作品:東宝ミュージカル「エニシング・ゴーズ」大地真央、「42nd street」涼風真世、宮本亜門演出「アステア・バイ・マイ・セルフ」、サンリオピューロランド「ドリームレビューワン」、「ステッピング・アウト」前田美波里、宝塚歌劇団宙組「ネオボヤージュ」、宝塚歌劇団「ME AND MY GIRL」、「プリンス・アイス・ワールド」、ミュージカル「アニー」(2001~2016)等。ミュージカル座では「スウィング・ボーイズ」「不思議なラヴ・ストーリー」「おでかけ姫」「アワード」「ボードビル」「東京ミュージカル」「ファミリア!」「イソップランド」でタップダンスを振り付けている。
2025年09月12日(金) ~ 09月15日(月)
☞ 「中目黒」駅下車「正面改札」出て左へ徒歩8分〔東急東横・地下鉄日比谷線〕
☎ 03-3496-1138
決定次第発表いたします。
ミュージカル座 |
---|
ミュージカル座 |
〠 330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-8-15 松本ビル
【東京営業所】
〠170-0013
東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
TEL:048-825-7460
FAX:048-825-7461
E-mail:m-za.info@musical-za.co.jp
今回は、たった三日でミュージカルの脚本と作曲を完成させなければならなくなった脚本家と作曲家の話です。荒唐無稽に思われるかもしれませんが、私の体験で似たようなことがありました。オリジナルでミュージカルを作る努力なんて、うまくいかなくて当たり前。うまくいったら奇跡みたいなもんです。まず、いいホンが上がって来なかったら、プロデューサーはお手上げです。どうにもならない。私はある舞台製作者から恐ろしい話を聞いたことがあります。日本を代表する有名な脚本家を三ヶ月ホテルに缶詰にさせて、製作者は毎日ロビーで待ち続け、結局1ページも書かなかったと言う話。ホラーですよね。しかし、脚本家もネタがない時はないみたいで、書けない時は書けないと聞きます。次も有名脚本家の話。ホンが出来上がってみたら、17ページしかない。これじゃ30分ちょっとで終わっちゃう。そこで製作者がおそるおそる「先生、17ページしかないんですけど・・・」って聞いてみたら、「大丈夫だよ。カーテンコールがあるから」と言ったとか。私も若い頃、それまでの制作的努力がのきなみ討ち死にして、あと一週間で稽古開始なのにホンがない、という現場を経験したことがあります。たっぷりと経験してきたそんな修羅場の数々を、ミュージカルにしてみたいと思います(笑)。
アイデアが湧かずさっぱり台本が書けない脚本家と、ミュージカルを仕上げたい作曲家の男女が、協力してわずか三日でミュージカルを書き上げる姿を、劇中劇を駆使してにぎやかなミュージカルに仕上げたいと考えています。ここでちょっとタイトルの「劇場の神様」について少しだけ。劇場には、生きているうちに夢を叶えることが出来なかった幽霊がいると言われます。志半ばで死んでしまったあの人やこの人が・・・。今回は、そんな話を使って劇中劇を展開していこうと思っています。私のこれまでのキャリアで感じてきた出来事、長年頭の中にあって書きたいと思ってきたことをこの作品にしたいと意気込んでいます。
音楽は、私と組んで「チェアーズ」「スター誕生」「スター誕生2」「ハートスートラ」「アワード」の音楽を手がけてくれた売れっ子の久田菜美さん。素晴らしいメロディメイカーで、今回もどんなミュージカル・ナンバーが誕生するか、本当に楽しみです。王道のミュージカル・コメディらしくタップダンスを入れたいなと思い、藤井真梨子さんに振付を頼みました。ミュージカル「劇場の神様」秋9月に新作初演です。お楽しみに!