ミュージカル座
since1995
公式サイト
Ver.1  2000.8〜
Ver.2  2001.9〜
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劇団員からのメッセージ

 

----------  鈴木智香子  ++

1995年冬、池袋の喫茶店に舞台芸術学院の卒業生3人とハマナカトオル先生が集まった。卒業して何か舞台をやりたいと相談に行った彼女たちに、ハマナカ先生は、「台本を貸します。そして演出も僕がやります。」と言った。・・・これが、ミュージカル座のそもそもの創立のきっかけである。私は、今でもあの日のことを鮮明に覚えている。そして、その場に自分が居たことを誇りに思っている。これから先、この劇団が、そして自分がどうなっていくのか、全く分からない。しかし舞台の魅力にとりつかれてしまった以上、私はいつまでもライトの中で輝いていたいと思う。自分は今生きているというこの上ない実感を得られる舞台の魔力は、味わったものにしか分からない。これからも数多くの作品、役柄と出会い、悩み、苦労し、肉体を酷使しつつ、真の「舞台俳優」になれるよう、日々成長したいと思っている。そして何十年か先に「私はミュージカル座の創立に関わった者の一人です」と世間に自慢できるようになることが、今の大きな夢であり目標でもある。

++  川田真由美  ----------

私は、ミュージカル座創立以来、演助という仕事をまかされてきました。当時、創立メンバーが私の力になり、相談に乗ってくれたから、今の私とミュージカル座があるのだと思います。そして、年を重ねるごとに新人達もどんどん役者として、スタッフとしてミュージカル座を支えてくれる柱になってきているのも、私としてはとても嬉しいかぎりです。芝居のこともスタッフワークのことも、皆で考え、悩み、つくり上げてきたミュージカル座だと思っているのは、私だけではないはずです。

----------  竹本敏彰  ++

僕は一人一人の個性を大切にしてくれるこのミュージカル座が好きだ。毎年毎年、新作を発表し続け、常に新しいことに挑戦しているこの劇団が大好きだ。ここには、何かものすごいパワーがあり、ちょっとのことじゃへこたれない勢いがある。数ある劇団の中からその一つを選ぶ事って、自分の運命をも左右しかねない大事な選択だからいろいろ不安になって悩むんだよね! だけど、ビビル事はない。稽古場を見学すれば、不安は吹っ飛ぶし、作品を観れば、絶対出演したいと思うよ。入団したばかりの人でも作品に出演可能のチャンスは絶対に生かして欲しい! やっぱ役者は場数でしょ!

++  狩俣咲子  ----------

私がここで得たものは大きい。今までどちらかというと自分に自信がなく、地味で引っ込み思案だった私が、ここに来て大きく変わった。いろんな才能や個性と出会いが私を刺激し、多くの可能性が自分の中にあることを教えてくれた。ここに入団してからの数年間で、私は自分が思っていた以上に早いうちから多くのチャンスを与えられ、光栄なことに主役も何度か演じてきた。そこで、意外と自分がプレッシャーに強いというか、基本的にのんびりとボーっとしたタイプなので、事の重大さをあまり感じない人間だという事を発見した。でもそれが幸いして、今では劇団の一番上の地位についている。幼い頃から夢見た世界は少しずつ現実のものとなって、憧れだけでは生きていくことが難しくなって行くけれど、そんな世界に生きるチャンスを与えてくれる場所、それが私にとってのミュージカル座だ。

----------  福地洋子  ++

劇団とは言うけれど、ここはあらゆる個性に対して寛大すぎるのか、団体としての実体はつかみにくい。人間一人一人の存在によって、私のいるべき環境はもちろん、劇団自体が常に動いている。私がここで確実に実体をつかめるのは、ステキな作品と、それを作り上げるためのみんなの熱い想いだけ。とてもシンプルで、逆にその存在は強く感じる・・・と、気づいてみればそれだけあれば十分なのかもしれない。ミュージカル座の作品が好きで、熱い思いを持って集まった、個性あふれる人々、なんとなくまとまった感じがしますが・・・ここで自分の個性を光らせて生き抜くのは結構エネルギー使います。もちろん、よい意味で――――――。

++  片岡直美  ----------

初めて会った人と、さぐり合いながら芝居をつくっていくのはとても刺激的で楽しい作業ですが、よ〜く知っている人たちと舞台をつくり続けていくことも、また独特の趣があるものです。ずっとみんなを見てきたし、ず〜っとみんなに見られていく・・・。各々の、役者としての歴史を共有していくことで、劇団として成長していけるのだと思います。そして、共に歴史を作ってきたという自信が、私を自由にします。びっくりさせられるし、びっくりさせたいと思う・・・。周りが自分をよく知っていてくれるからこそ、安心して新しい自分を発掘していけるのではないでしょうか。

----------  梅沢明恵  ++

ミュージカル座は、ちょっと変わっている。皆すごく仲がいい。変な人が多い。そしてアツイ。時々ケンカもあるけど、すごくアットホーム。ミュージカル座が好きで、舞台に立ちたくて、皆集まっている。劇団自体はまだ若いから、色々問題も出てくるけど、その度に皆本気で考えて、解決してきました。でもレッスンや稽古は別。誰も助けてくれないし、誰にも助けられない。自分が頑張るしかない。「入団してレッスンに出ればうまくなる」なんてことは絶対にない。結局本人の努力次第。どれだけやったかが一番大切。頑張った成果があらわれた時には、皆自分のことのように喜んでくれる。そういう座員が私はすごく好きです。私は死ぬまで舞台に立っていたい。皆今は若いけど、年をとって60歳とか70歳になっても、皆で飲みに行って、「昔はこうだったね。」なんて笑って話せたら、本当素敵だと思う。本気で頑張って、本気で泣いて、本気で笑って、ホントにアツイ。ミュージカル座って、そんな所です。

++  木村美穂  ----------

ここに長くいる人は、もう5年ちかくたって、それなりに成長してるし、新しいことへの挑戦もしている。でもやっぱり一番刺激になることは、自分より後に入ってきた人や客演してくれる人に、すごいパワーを感じたとき。マンネリ化してきているときに新しい風が吹くと嬉しいし、勉強になるし、あせるし、普段隠れてしまっている感情が呼び起こされるのです。ミュージカル座が、というか私が求めているものは、歌がうまい人とか、芝居ができる人に、もちろん入団してもらえたら戦力になるし、助かるのだけど、歌、芝居の経験なんてなくても、ただひたすらに舞台に立ちたい! と熱い気持ちを持ってる人。がむしゃらに歌い、せりふを語り、下手かもしれないけど、必死に役を生きてる人。何が正しくて、何が間違えてるということのない世界だからこそ、「この人のこの芝居はどうなの?」と思っても、思いっきりやられてしまったら、すごく伝わってきたり、感動してしまったり。そんな人たちに入団してもらいたいと思ってます。歌やダンスは頑張ってレッスンすれば身についてくるものだと思うけど、熱い気持ちは作るものではないから、私はそんな人たちにいっぱい出会いたいと思っているのです。

----------  深沢美貴子  ++

こんにちは。準座員の深沢です。ハマナカ先生の作品が大好きで、ミュージカル座がかなり性に合っている者の一人です。心地よい理由、それはここの自由度の高さでしょう! ここが日々自分を育て、その姿勢が他を育てています。この3年、強制も押しつけもない中で、私は自分がどれほどミュージカルを好きなのか知りました。恥ずべきは「逃げる姿勢」であり、「出来ないこと」ではないと、いつしか教えられました。先輩後輩もなく、レッスン暦も関係ない。自分というそれ以上でもそれ以下でもないモノの可能性をどこまで引き出せるかで勝負できるのです。自由とは厳しく、とても優しいガッツあふれるものですね。ここの個性的な人間たちは、さまざまなベクトルで舞台に携わります。でも、誰もが中心になるゼロ地点に「舞台が好き」という思いアリ。だから仲間を信用して、今日もレッスンに励めるのです。楽しいですよ。ご一緒にどうですか?

++  会川彩子  ----------

私、ミュージカルというものを受け入れるのに時間がかかりました。なんでそこで急に歌い踊るのかー! という、ありがちな違和感。でも、そんなこと、どうでもいいことだと分かった時、楽しくてしかたがなくなりました。歌、踊りって難しいけど、最終的には、自然そのものって言うか、本能そのものって言うか・・・楽しいはずです。そして、自分にしか表現できないものを探す。やれることは山ほどあると思います。

++  福田奈実  ----------

私がミュージカル座に入団しようと思った理由は、最初は客演で出演した時に、みんながとても優しくしてくれて、前から知っていたみたいに接してくれて、居心地が良くて、ここならマイペースな私でもやっていけるかも、と思ったことと、ハマナカ先生の作品をビデオで見たり、出演していたりして、奈実が好きになる作品ばっかりだったので、先生の書いた作品に出たくて入団しました。そして、ミュージカル座に入って、今、楽しくやっています。これから入る人達にも、楽しく頑張って、レッスンと舞台をやってほしいです。

※文章は、2001年に書かれたものです。