ルドルフの魔法

竹本敏彰初の脚本・作詞・演出作品。コントタッチの脚本、Hip Hop の振付によるダンスと音楽など、これまでのミュージカル座にはなかった新しい分野に挑戦した新作ミュージカル。作曲・音楽監督=JUNGO、振付=KENT、宮菜穂子ら、若い新スタッフの創造によるホラーコメディが誕生した。魔界の王子ルドルフは、王ガンダルフから押しつけられた娘ポピットとの結婚が受け入れられず、執事のエドゥー、大男ダンテ、魔女レイラを連れて人間界に愛する妃を探す旅に出る。人間の世界でルドルフたち一行は、日本語学校の生徒や、ダンスチームの若者、ボクサーの琢磨、建築現場の監督など、様々な人間と出会う。いつしか中国からの留学生伍芳にひかれていくルドルフ。しかし、伍芳を妃にするためには、越えなければならない重大なハードルがあった。顔がみどり色のルドルフほか奇妙な恰好の魔界人たちが、人間と遭遇する中で巻き起こすドタバタ・コメディを、20曲のオリジナルナンバーを散りばめて描いたにぎやかな舞台となった。多彩なシチュエーションの中で登場する出演者たちをうまくまとめて、巧みな人間ドラマと評価された第一作。2004年9月、六行会ホールにて初演。出演はルドルフ/菊地まさはる・高原達也、エドゥー/三宅文子・向井玲子、レイラ/桑原麻希・会川彩子、伍芳/片桐和美・青島凛、琢馬/朝日信晴・尾花宏行、チャコ/藤澤知佳・狩俣咲子ほか。

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〔舞台写真〕