ガールズ・オン・ブロードウェイ

3つのショータイムと5つのオムニバス・ドラマで構成された、ミュージカル座初のショー・ステージ。劇団員の深沢美貴子と桑原麻希のショー構成・振付による3つの大きなショータイムと、ブロードウェイに生きる女性たちの人間模様を描いたハマナカトオル脚本の5つのドラマで構成されている。2003年8月、ウッディシアター中目黒にて初演(10ステージ)。振付には深沢美貴子・桑原麻希・永田涼子・林綾子・藤澤知佳・米倉裕子・南アイと7人の名前が並び、2か月間、総がかりで振り付けたショータイムのダンスはいずれも力作ぞろい。ミュージカル座の作品中、最も踊りの比重の高い作品となった。出演はキャシー/会川彩子・木村美穂、ジュリー/狩俣咲子・南アイ、デボラ/桑原麻希、ニーナ/横州かおる・大久保美鈴、ハンナ/林綾子・藤澤知佳、アン/深沢美貴子・三辻香織、サラ/福地洋子・米倉裕子、ドリス/永浜あき・山根三和、ナオミ/木村真樹・村田綾子、キョーコ/三宅文子・福田奈実、スミレ/小泉千恵・深澤英里、ショーチーム/梅沢明恵・色摩由維・関沢明日香・永田涼子・日下部美雪・勝山めぐみ・羽生田早穂ほかのメンバー。よく稽古を積んで、見応えのあるショーになったと評価された。5つのオムニバス・ドラマの内容は次の通り。

第1話「家賃」:同じアパートに住んでブロードウェイの舞台を目指す真面目なジュリーと奔放なキャシーに起こった運命の逆転。

第2話「二人のオルガ」:年配の女優は代表作の役を失い、若い女優へと引き継がれた。同じ役をバトンタッチする時に生まれる心のドラマ。

第3話「初日まで」:作品を成功させたい女性演出家と、厳しい批評で知られるニューヨークタイムスの女性批評家との対立と友情の芽生え。

第4話「ブロードウェイの女王」:挫折して田舎へ帰ろうと決意したブロードウェイのダンサーが、教会で出会った孤独な老婦人の正体とは?

第5話「劇場はどこ?」:日本からブロードウェイにミュージカル観劇にやって来た英語のできないOL三人組の珍道中。

2004年6月、山形市民会館、石川県小松市公会堂、加賀市文化会館、コスモアイル羽咋、金沢市観光会館の5会場で、規模を拡大し舞台装置を一新して9ステージの地方公演を行った。この時のキャストは、キャシー/会川彩子、ジュリー/狩俣咲子、デボラ/桑原麻希、ニーナ/南アイ、ハンナ/林綾子、アン/深沢美貴子、サラ/米倉裕子、ドリス/永浜あき、ナオミ/三宅文子、キョーコ/梅沢明恵、スミレ/深澤英里、ショーメンバー/色摩由維、山根三和、羽生田早穂の14名。

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〔舞台写真〕