雪の女王

日本でも良く知られているアンデルセンの童話「雪の女王」を 原作としたファミリー・ミュージカルです。「あくまの鏡」によって人々の心は醜く歪み、不幸が蔓延する広大な世界を、純粋な 目を持ち続けている可憐な少女ゲルダが雪の女王に連れ去られた親友のカイを探すために旅に出る冒険活劇。ゲルダといっしょに 旅をするバラの精、時計、辞書や、食いしん坊の商人がいるかなしみの谷、さびしい王様の城、貧乏の国などオリジナルの要素も 取り込んでいます。不幸が広がっている世界をゲルダの純粋な心が救えるのか、本当の幸福とは何かをテーマに、子供たちの心の 幸福について考えるきっかけとなることを願い作られた作品です。現代社会を反映するような「あくまの鏡」が蔓延する世界を、 ラストシーンで冷たい氷のお城(孤独のお城)が、一瞬のうちにバラの屋敷(幸福の御殿)に変わりゆく場面に、作者のメッセージが 象徴的にあらわされています。

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〔舞台写真〕