舞台に立ちたい |
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ミュージカル女優3人の10年にわたる友情と人生の変遷を笑いと涙で描いたオフ・ブロードウェイタッチのミュージカル・コメディで、たった3人の出演者のみで演じられる。真面目で努力家のみゆき、奔放で楽天的ないづみ、天才肌でナイーブなナナ。同じ夢を持った3人が、成功を目指して奮闘努力するも、やがてみずからの運命と出会い、それぞれの道に別れていく。回転式のスツールが3脚置かれただけの簡素な舞台。転換も衣裳の着替えもなく、小道具もほんの少しだけという、ミュージカルの最もシンプルな形を追求してつくられた小品。だが、出演者にとってはハードな作品と言える。たった3人だけで1時間50分、休憩なしで15曲のナンバーを歌い、踊り、コメディを演じなくてはならない。プロのミュージカル女優の実力発揮のステージとして、あるいは新人女優の登竜門として、再演を繰り返していきたい作品だ。 初演は1996年6月。スタジオ錦糸町にて。この時のキャストはみゆき/白勢恵、有倉敦子、いづみ/飯島千絵、三根陽子、ナナ/清水佳世子、木村真樹。全員舞台芸術学院ミュージカル部の卒業生だった。 再演は1997年6月。スタジオ錦糸町にて。この時は3組つくられ、みゆき/浜島志乃、白勢恵、木下史子、いづみ/三根陽子、有倉敦子、狩俣咲子、ナナ/児玉奈々子、飯島千絵、高橋有紀の9人が出演。 再々演は、2002年8月。銀座博品館劇場にて本格上演。トップクラスの実力派ミュージカル女優の競演として企画され、みゆき/吉岡小鼓音、いづみ/伊東恵里、ナナ/麻生かほ里の3人が出演。6人の生バンド演奏で上演され、作曲の山口e也がステージ上でピアノを弾いた。 また、ミュージカル座の劇団員による自主企画公演として、阿佐ヶ谷アルテ・パティオにおいて2001年7月に上演。この時のキャストは、みゆき/片桐和美、いづみ/村上由香、ナナ/大久保美鈴。 |
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