2007年 |
1月 |
月刊「ミュージカル」1月号、扇田昭彦さんの「ミュージカル時評―優れたオリジナル作品が目立った'06年」と題する評論で、ミュージカル座「スウィングボーイズ」が、「ガールフレンズ」「アルジャーノンに花束を」「メタル
マクベス」「NEVER SAY GOODBYE」「マリー・アントワネット」等の作品と共に取り上げられた。舞台写真も掲載。
15日。第14回読売演劇大賞が読売新聞で発表され、山口琇也が東宝1月公演「ベガーズ・オペラ」の音楽監督、指揮、ミュージカル座2月公演「スウィングボーイズ」の作曲・編曲・音楽監督で読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞することが決定。「時代を表す音楽の効果的な使い方で、作品の質を向上させた力量」が賞賛された。
22日。毎日新聞1月22日号夕刊の「記者が選ぶ今週はコレ!」でミュージカル「スウィングボーイズ」が紹介された。「優れた創作ミュージカルのため、早々に再演が決まったのが本当に嬉しい。ジャズファンなら必見の舞台だ。」(高橋豊さんの記事)舞台写真も掲載。
「スウィングボーイズ」再演。東京芸術劇場中ホール。8回公演。太平洋戦争中にジャズを愛した男たちの悲喜劇を、俳優のスウィング・ジャズ生演奏で綴り、第8回東京芸術劇場ミュージカル月間優秀賞〔作品〕を受賞した舞台を、平成18年度文化庁芸術創造活動重点支援事業として再演。今回はミュージカル座公演として、劇団員を中心にした配役で上演、カンパニーの力を見せた舞台となった。登場人物たちのエピソードが数場面書き加えられたり、二幕のレビュー場面が戦時色の強い演出に変更されるなど細かい改訂が行われた。ボーイズたちの生演奏も初演より上達し、劇団員のソロ演奏も増やされた。振付=桑原麻希、タップ振付=藤井真梨子。東堂男爵=小野ヤスシ、東堂孝之=高野絹也、東堂正子=福地洋子、東堂純子=片桐和美、江田敏子=鈴木智香子、山下義一=谷口浩久・角川裕明ほかの出演。制作協力=株式会社アールケーシー、後援=銀座山野楽器、協賛=ミュージックスケイプ、日テレ学院、六本木天然温泉Zaboo。
|
2月 |
月刊「ミュージカル」2月号「2006年ミュージカル・ベストテン発表号」で、「スウィングボーイズ」がベストテン第9位(新作部門)に選出された。同紙、大井満さん(演劇評論家)のコメント:「2作で気を吐いたTSミュージカル・ファンデーションとミュージカル座の『スウィングボーイズ』に才気を感じた。」庄司正さん(東京新聞)のコメント:「『スウィングボーイズ』で宝田明とペギー葉山が演じた戦前のジャズ好きの上流階級夫婦役は適役で、スウィング系ジャズの感覚が体にしみついている魅力を感じさせた。」等と各審査委員のコメント掲載。2006年は、オリジナル・ミュージカルの秀作がいくつも登場した年だったという総評が多い。
同紙、小田切一雄さんの「2006年に上演された創作ミュージカルの回顧」で「スウィングボーイズ」が最初に取り上げられ、「この一年、小規模のオリジナル・ミュージカルのなかに、センスのいいものが増えてきている。たとえば、ミュージカル座の『スウィングボーイズ』は、戦前・戦中に東京でジャズバンドを結成していた大学生と彼らを後援する富豪一家の物語だが、俳優たちが舞台で実際に楽器を演奏するなど、かつての名作『上海バンスキング』を思わせる楽しさが感じられた。」と論評掲載。
次回公演「不思議なラヴ・ストーリー」に向けて、女性劇団員の楽器演奏稽古が始まる。 |
3月 |
ミュージカル座の平成19年度上演予定の3公演が、同年度文化庁芸術創造活動重点支援事業に採択された。
15日。朝日新聞文化面で「躍進!ミュージカル」と題するミュージカルの特集記事が13~15日の3日間にわたり掲載。「成長する和製オリジナル」の記事では日本でオリジナルを製作する劇団が紹介され、ミュージカル座も取り上げられた。 |
4月 |
7日。劇団員とプロのミュージシャンによる「Actors at One's Leisure Vol.4」(AOLライ ヴVol.4)が目黒BLUES ALLEY
JAPANで開催。「ドリーム・ガールズ」などの曲を演奏。出演者全員楽器演奏を披露した。出演=梅沢明恵、川田真由美、福地洋子、会川彩子、片桐和美、藤澤知佳、竹本敏彰。
22日。ミュージカル座スクール日曜体験クラス第12期生発表会が、市民会館うらわコンサート室にて開催された。演目は「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」演技指導=竹本敏彰、歌唱指導=向井玲子、ダンス指導=狩俣咲子。上演時間約1時間の短縮バージョン。 |
5月 |
月刊「ミュージカル」5月号、瀬川昌久氏のバラエティ時評で、ミュージカル座次回公演「ミュージカル座祭り」の特集記事掲載。「ミュージカル座が、劇団の俳優たちによるバンドを立ち上げて、次作品にデビューさせる。ミュージカル座は御存知のように、昨年2月と本年1月「スウィングボーイズ」を上演した際、10余人の俳優が楽器を持って、座付のプロバンドと合体してビッグバンドの名曲を演奏して好評を博した。以来俳優たちの楽器演奏への関心が高まり、今回は俳優だけの8人バンドが2つ誕生する。ミュージカル専門劇団の将来の発展のためには、このような劇団ならではの方向付けが大いに望ましいのではなかろうか。」楽器稽古風景の写真も掲載。
「ミュージカル座祭り~お楽しみ2本立て公演」上演。東京芸術劇場小ホール1。12回公演。若手キャストの出演による「コンチェルト(再演)」と、劇団中心俳優の出演による「不思議なラヴ・ストーリー(初演)」の2本連続公演。空組、夢組、虹組(コンチェルト)、月組、星組(不思議なラヴ・ストーリー)の5組に別れ、3か月にわたる稽古を経て上演。ミュージカル座の創作ミュージカル20作品目となる「不思議なラヴ・ストーリー」では、俳優のみによる8人編成のバンドが、舞台上ですべての楽曲を演奏する初の試みを実現させた。「コンチェルト」作曲・編曲=山口琇也、脚本・作詞=ハマナカトオル、演出=竹本敏彰、振付=狩俣咲子、梅沢明恵、酒井麻也子。
「不思議なラヴ・ストーリー」脚本・作詞・演出・振付=ハマナカトオル、音楽=ジョージ・ガーシュウィン、編曲・音楽監督・楽器演奏指導=松木隆裕。ジョージ=高野絹也、アイリーン=会川彩子&青島凛、ジム=竹本敏彰ほか。協賛=野中貿易株式会社、株式会社下倉楽器、タイムズサービス株式会社Times
SPA RESTA、平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業。 |
6月 |
ミュージカル座祭り「コンチェルト」新聞評。Sunday世界日報6月3日号、星野睦子さんの記事より。「実生活に近い役を等身大で演じる若者たちだけにリアリティーが感じられ、一方、見えないものへ向かっていく不安もよく表現されていて、見応えのある舞台だった。」舞台写真(空組)も掲載。
8日。劇団員の中本吉成(ジョリ役)が出演する東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」が開幕。6月8日~8月27日まで帝国劇場。9月~10月博多座にて上演。
11月19日~12月25日に帝国劇場で上演される東宝ミュージカル「モーツァルト!」に劇団員の鈴木智香子の出演が決定。発表された。
ミュージカル座祭り「コンチェルト」「不思議なラヴ・ストーリー」新聞評。オン☆ステージ新聞6月15日号、瀬川昌久さんの記事より。「特筆すべきは、舞台奥二階で演奏するバンドが、俳優八人から構成されていることだ。苦労は大変だったが、サウンドは回を重ねる毎によくなった。台本・演技・唄・踊り・演奏全て自前の劇団が完成すれば、新生面を開くことになろう。」舞台写真も掲載。
千葉日報6月30日号「御木平輔のミュージカルランド」に、「楽しみなミュージカル座」と題して「不思議なラヴ・ストーリー」の新聞評掲載。「日本のオリジナルミュージカルにこだわり続けているのがミュージカル座だ。近年、劇団員が楽器を演奏するスタイルに果敢に取り組んでいる。今回は女優陣も演奏メンバーに加わっている。演奏自体はまだまだ未熟だが、青い果実のような初々しさが倍にも増して魅力的だ。これからがとても楽しみな劇団の一つといえる。」舞台写真も掲載。 |
7月 |
ハマナカトオルが東京スクールオブミュージック専門学校(葛西校)「舞台演出コース」の特別講師に招かれ、授業を行った。
15日。毎年恒例の「ファンクラブ交流イベント」開催。赤坂ビー・フラットにて。ショータイム、竹本敏彰と青島凛作のコント、観客参加のゲームコーナー、劇団員の楽器演奏によるコンサートなど盛り沢山の2ステージ。当日は台風が関東直撃の予報だったため開催が心配されたが、開演時間には無事に台風もそれ、予定通り行われた。 |
8月 |
4日。劇団員とプロのミュージシャンによるライヴ「Actors at One's Leisure Vol.5」(AOLライ ヴVol.5)が目黒BLUES ALLEY
JAPANで行われた。出演=梅沢明恵、川田真由美、福地洋子、深沢美貴子、会川彩子、藤澤知佳。舞台脇に設置されたスクリーン映像に竹本敏彰が出演、会場を湧かせた。全員楽器演奏を行うライブに進化し、ミュージカル風「浦島太郎」などの趣向あり。
2008年7月~10月に帝国劇場で上演予定のミュージカル「ミス・サイゴン」のプリンシパル・キャストが東宝のホームページで発表され、劇団員の桑原麻希がジジ役で出演することが発表された。
23日発行の音楽専門雑誌「楽器族ブラストライブ」のトピックスに、「がんばれ、ミュージカル座!」のタイトルで「不思議なラヴ・ストーリー」の特集記事が1ページ掲載。「吹いた翌日は今度はステージで歌い踊る。(前の日歌って踊った人はバンドへ!)す、凄いヤツラだ・・・」楽器演奏のカラー稽古写真も掲載。 |
9月 |
月刊「ミュージカル」瀬川昌久氏の「バラエティ時評」で「ミュージカル座、2作連続上演の成果」と題する「ミュージカル座祭り」の劇評掲載。「とにかく劇団員バンドをせっかく立ち上げた以上、バンド演奏に唄と踊りを加えたガラ・コンサート的な舞台を定期的に開催していったらどうだろうか。ミュージカル劇団としての全般的な質の向上に必ず役立つと思う。」と提言あり。「不思議なラヴ・ストーリー」の舞台写真も掲載された。
2008年7月~10月に帝国劇場で上演予定の東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」に劇団員の佐野信輔の出演が決定。発表された。
5日。京王プラザホテル八王子で開催された企業主催のイベントで、ミュージカル「三人の花嫁」上演。出演=片桐和美、村上由香、青島凛。翌日から上演開始の「たばすこ座」メンバーがそのままの配役で舞台に立った。
劇団員の片桐和美、村上由香、青島凛による「たばすこ座」公演「トリオDEトリオ」が東京下落合のTACCS1179で上演(6日~9日の7回公演)された。このユニットによる自主公演は3回目。ハマナカトオル脚本・作詞・演出・振付による「三人の花嫁」と「三人のドライブ」のミュージカル・コメディ2本立て。男性ゲストとして阿部よしつぐ、角川裕明、高野絹也が出演した。
10日発行のエンターテインメントマガジン「Top Stage」の「My Stage History
岡幸二郎」に「ひめゆり」滝軍曹に扮する岡幸二郎さんとキミ役、故本田美奈子.さんの舞台写真掲載。 |
10月 |
月刊「ミュージカル」瀬川昌久氏の「バラエティ時評」で、10月公演「ロイヤルホストクラブ」の公演予告掲載。「ミュージカル座の俳優で脚本・演出の才ある竹本敏彰が2年前に発表して好評を博したコメディの再演。ホストクラブのホストと客のかけ引きを描いた大爆笑ドラマ。藤浦功一、角川裕明ら若手男優陣と川田真由美以下劇団精鋭女優との一騎討ちがみもの。」
「ロイヤルホストクラブ」再演。新国立劇場・小劇場。8回公演。ホストクラブ「パラダイス」を舞台に、売り上げNo.1を競うホストたちと女性客とのドラマを描いた竹本敏彰脚本・作詞・演出のコメディ。作曲・音楽監督に「トラブルショー」で竹本と組み好評だった木村直樹氏を迎え、全面的に作曲を依頼。ミュージカル・シーンに関しては、ほとんど初演と言っていい舞台となった。大きくなった舞台空間に合わせて舞台装置も一新。踊れる主役、藤浦功一に合わせてダンスシーンも増やされ、一段と華やかな舞台に成長。満席の会場は笑いの渦に包まれた。振付=中村さち恵。白金豪=藤浦功一、花咲愛人=角川裕明、維舞聖夜=国友よしひろ、芥川直木=阿部よしつぐ、谷村昴=尾花宏行、川端ゴロー=竹本敏彰、五十嵐・ムーンウォーク・ジョニー=KAZZ、大海原裕次郎=北村がく。協力=株式会社ドクターシーラボ、協賛=株式会社アールケーシー。平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業。 |
11月 |
月刊「ミュージカル」11月号の瀬川昌久氏のバラエティ時評で、9月に上演した劇団員の片桐和美、村上由香、青島凛のユニットによ
る「たばすこ座2本立て公演」の劇評掲載。「たばすこ3女性の出ずっぱりの健闘を更に発展させてほしい。」舞台写真も掲載。
1日。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」浜松公演。高校生のための芸術鑑賞会で、浜松市教育文化会館はまホールにて1ステージ。主演のジャネットには、研究生の神郡英恵が抜擢された。フィリス=片桐和美、リン=狩俣咲子、マイク=中本吉成、スパイク=阿部よしつぐ、トム=角川裕明ほかのキャスト。制作=重本音楽事務所。
7日。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」高崎公演。専門学校生のための芸術鑑賞会で、群馬音楽センターにて1ステージ。浜松公演と同じキャスト。制作=日本芸術教育振興会。
14日。「三人の花嫁」企業公演。ヒルトン東京ベイホテル・クリスタル・グランド・ボールルームにて1ステージ。キャストはマリ子=青島凛、順子=片桐和美、裕子=村上由香の三人。
15日。「三人の花嫁」企業公演。浦和ワシントンホテル・パンケットルーム・プリムローズにて1ステージ。キャストは上記三人。
19日。劇団員の鈴木智香子が出演する東宝ミュージカル「モーツァルト!」が帝国劇場で開幕。12月25日まで。 |
12月 |
8日。劇団員の桑原麻希が出演するフジテレビジョン・関西テレビ放送主催のブロードウェイ・ミュージカル「オール・シュック・アップ」が青山劇場で開幕。大阪公演はシアターBRAVA!で30日まで。
17日。2008年7月より帝国劇場で開幕予定の東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」第一次製作発表。ジジ役を演じる桑原麻希が挨拶し、抱負を語った。28日。桑原麻希挨拶の内容が東宝「ミス・サイゴン」公式ウェブサイト製作発表レポートで写真と共に紹介された。 |
|