「スター誕生」稽古場便り Vol.04|ミュージカル座は新しい国産ミュージカルの創造と普及を目的に、1995年に創立した劇団です。今を生きる人とミュージカルの感動を分かち合うために歩みを続けています。オリジナル・ミュージカルなら!!

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「スター誕生」稽古場便り Vol.04

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スター誕生
Category: スター誕生 | 2015.08.26
「スター誕生」稽古場便り Vol.04
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紺屋 梓 中央は、三辻香織

紺屋 梓「作詞家、秋紗奈江役をやらせていただきます、紺屋です。ハマナカ先生の新作『スター誕生』今、毎日のお稽古がすごく楽しいです。刺激を受けながら日々稽古に励んでいます。私の役はアイドルを売り出すために奮闘するスタッフ側!アイドル役の役者さんたちはほんとに可愛くて、どこか儚さもあって、目が離せません!みんなそれぞれに役割があるお芝居なので見所がたくさん!!新作『スター誕生』是非是非、観に来てください!」
三辻香織「言葉のスペシャリストの脚本家から、同じく言葉のスペシャリストの作詞家の役を頂きました、星組、秋紗奈江役の三辻香織です。文章を褒められたのは、小学校の国語の授業で俳句を書いた時、ただ1回だけ。それ以来、ずっと文章を書くという事に苦手意識があるので、文章が美しく簡潔に書ける人に憧れがありました。作詞家なんてその代表格!秋紗奈江さんは、時代が求めているキャッチーな曲も、美しい情景の曲も書く方の様です。台詞の端々、佇まいからアーティストらしさが滲み出る様研究しなくてはいけないなと思っています。1970年代というのは、今と違って“がむしゃら”な時代というイメージを勝手に持っています。何かブームを仕掛けてやろう!という熱意が前面に出ている印象です。嫌いじゃないですね!もし、この時代に働いていたら、私もがむしゃらに働いていたんじゃないかなぁと思います。今でもかな(笑)
この作品の登場人物は、皆、キャラクターが濃く、それぞれが精一杯生きていて、衝撃(笑劇?)の顛末が描かれていますので、驚きつつも、共感して頂けるキャラクターを見つけて頂けるのではないかなぁと思っています。形にこだわっていないフリースタイルの作品「スター誕生」の初演を、ぜひ一人でも多くの方に目撃して頂きたいです!」

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高橋 咲 畠中 洋 長谷川ゆうり 高田亜矢子 奈良坂潤紀

ハマナカトオル「私の人生で一番好きなものは?と問われたら、“歌”と答えるでしょう。このミュージカルは、“歌”に人生を賭けた、昭和の歌謡界の人々を描きます。睡眠時間を削ってモーレツに働き多くの遺産を残して早死にした、戦後高度経済成長時代の業界の人たち。彼らの、とことん生きてやろうという生に対するモチベーションは、戦争に生き残ったところから出発していると私は思っています。必死に生き、挫折して消えて行ったあの時代の人たちに、懐かしさと愛しさと、少しばかりの羨ましさを感じながら稽古しています。新しい味わいの日本のミュージカルになりました。出来たてです。是非、劇場で味わってください。」

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今泉りえ 今泉りえ

今泉りえ「スターを育てる歌の先生、花山千寿を演じます。普段、実際にたくさんの生徒を教えていますが、不器用で一生懸命な子ほど可愛いですね(笑)。この作品の歌手たちも常に全力。稽古を重ねるごとに愛情を深めて行こうと思っています。花山千寿の見せ場といえば、テーマソングとも言える大ナンバー。昭和の良き時代の、懐かしい歌手や曲の宝箱のような歌です。恐れ多くも、歌に合わせてキャストの皆さんも踊ってくださいます。なんと贅沢な!前で朗々と歌うのかと思いきや、ハマナカ先生のおかげでガッツリ踊ることに。ガンガン踊っていたのは2004年の「ミス・サイゴン」が最後かな。今までミュージカル座でいただいた役は、いるだけ、とか、動かない役ばかりでしたので、稽古場でこんなに汗をかいているのは初めて。あちこち体の衰えを感じながらも、楽しんでます!」

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井上陽子  岡 智 二本松広子  尾花宏行

井上陽子さんと岡智さん、ダブルキャストで二本松広子さんと尾花宏行さんが演じるのは、復活に賭ける演歌歌手と、その歌手を支えるマネージャーの夫の物語。複数の実話をヒントに、ハマナカトオルが書いた夫婦のドラマです。
岡 智「6月に出演した「チェアーズ」が楽しすぎて、是非ハマナカ先生と久田菜美ちゃんの第2弾に出させて頂きたいと願っておりまして、この度、念願が叶って、本当に嬉しい日々を送っております。なにより、「スター誕生!」はリアルタイムに見ていた世代ですので、あの時代を知っていた者として、演じられるのが凄く楽しいです。芸能界は、夢と希望と挫折と、ものすごい矛盾が入り交じった世界だと思いますが、少しでもリアルにお届け出来たらと思っております。「スター誕生」は、人数のバランスがとてもいいですし、それぞれの個性が本当に輝いている宝石箱のような作品です。是非、古き佳き時代を描いたミュージカルを、楽しんでいただければと思っております。」
二本松広子「月組、演歌歌手「松みどり」役の二本松広子です。ハマナカさんの新作、この作品に出演できてとても嬉しいです。そして頂いた役は演歌歌手!かなりの大役…難しいです…試行錯誤中です…。稽古場は笑いが絶えずとっても楽しいですよ~!本当にステキなカンパニーです!!!台本も出来上がり、面白い作品になってます。曲もどれも素敵で、懐かしく、お客様も思わず口ずさんでしまうくらい…楽しんで頂けること間違いなしです!!!あとは残りの曲ができあがってくるのを皆心待ちにしてます。今回、結構踊りもあってみんなで汗を流しながら頑張ってますよ~。松みどり…凄いことになってます!皆さん楽しみにしてて下さいね。松みどりのセリフ、曲はもうできあがってますので、あとは演じるのみ!!夫でマネージャーである井川ヤスシ役のひろさん(尾花宏行さん)と共に皆さんに愛される夫婦を…劇場でお待ちしております!!」
尾花宏行「昭和の話です。スター誕生。昭和の時代の後半辺りに生まれ、僕が昭和の時間を共有できた時間は10数年ですが、やはり、懐かしさ、みたいなものを感じます。あの時代の歌というものの力。凄かったなぁ…と。おじいちゃん、おばあちゃんから子供たちまで、どんな世代でも、口ずさめる歌があったのです。それは、今のような娯楽や情報にあふれている時代でなかったからこそ、みんなでTVの前に座り、毎週、歌番組を待っていたからなんでしょう。芸能界=歌の世界。そう言ってもいいくらい、スターは歌手だったと思います。まあ、なにより、歌ってステキなものですから。嬉しい時も、悲しい時も、辛い時も、幸せな時も、どんな時でも側にいてくれます。僕たちの「スター誕生」。そんな歌のチカラ。観てくれた方々に届けばいいな、と。ちなみに、僕はレコードの最後くらいの年代ですから。TVゲームもありましたから(笑)。TVは白黒ではないですから(笑)。一応、念のため(笑)。」

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北川辰彦 古清水愛奈

古清水愛奈「星組、新人歌手の後藤順子こと朝比奈ミキ役の古清水愛奈です。ミュージカル座さんの作品には『ひめゆり』に続いて2度目の出演です。幼い頃、アイドルになりたいと心に秘めていた時期があり、様々なアイドルグループのダンスを覚えて踊っていました。その為、今回アイドル役を頂けて、とても嬉しいです。朝比奈ミキは、ぶりっ子を武器にして作曲家に売り込む毒のある役です。本番まであと約2週間、先輩方に負けない、もっともっとインパクトのある役を目指します!」
早山可奈子「月組の後藤順子役を演じさせていただきます、早山可奈子です。ミュージカル座に入団して、まさか、まさか1年も経たずしてハマナカ先生の新作に出演できる機会をいただくとは、恐れ多くも大変嬉しく思っています!演じさせていただきます後藤順子は、とにかくパワフルで可愛らしくも、少々鼻に付く、いわゆるぶりっ子ちゃん。高田さん演じるヒロインの小川百合子とは、同じアイドルでも全く違うアイドルを演じられたらと思います!誰もが懐かしさを感じる素敵な歌謡曲にのって、個性豊かなキャラクターが次々巻き起こす人間ドラマをぜひ劇場で!待ってまーーーーーすぅ!!」
北川辰彦「「スター誕生!」。70年代。急成長を遂げた日本の経済を背景に戦後という暗い影が薄まったそんな時代。人々が盲進的にではなくその中に沢山の楽しさを享受しようとした時代。皆が心の隙間を埋めるべくよりどころとしたテレビの中に、別の世界を創造し、一瞬の星の瞬きを見ようとした人たちが沢山いた。人はスターを見て自分を重ね合わせ、熱狂し、そして膨大な利益を産む。それに浴する人、それを利用する人、その夢を目指し沢山の人が散っていく。そんな時代の物語。私北川辰彦は、普段オペラという400年以上前に生まれた芸術を発掘している私にとって、それは未知なる挑戦でしかありませんでした。最初に決まったのは役の名前だけ。その後どんなストーリーなのか、どんなキャラクターなのか全くわからないなか、少しずつ出来上がっていく台本に一喜一憂。ページが増える毎に変わる性格。物の考え方や人間関係が変わっていく。こんな現場、オペラでは考えられません。なんと心躍る現場でしょう。オペラ楽曲のそのほとんどは、初演があり、それ以降誰かが再演し、ストーリーも、すでに評論家や研究家が根こそぎアナライズし発掘しつくしたものなのです。沢山の解釈を学びその中から取捨選択し、自分なりの答えを導く。それがオペラの勉強。でも、今回は違う。何もない。いや、ないことはない。でも、すべて主観の中から生まれてくる解釈。今回の舞台は自分の歌手ではなく、役者としての根幹を揺り動かすような衝撃を与えてくれます。音楽も楽しい、ストーリーも本当になんというか、バカバカし(とてもいい意味でですよ!)くて、あの70年代の「業界」をまさに表していると思います。古き良き70年代をもう一度見たいあなた!是非千住に足を運んでみては?」

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藤澤知佳  長谷川ゆうり 中央は、今泉りえ

ステージングもラストシーンまでつき、稽古も佳境を迎えています。70年代のてんやわんやの歌謡界を描いたミュージカルを、てんやわんやに稽古しています。歌もいっぱい。踊りもけっこう踊ります。芝居もしっかり。しかも出ずっぱり。キャストは大変ですが、どんな役でも見応えたっぷり。いいミュージカルをお見せしようと、一致団結して頑張っています。
森 雄基「愛原ゆうや役の森雄基です!ハマナカ先生の新作に出演できて、本当に光栄です。『スター誕生』、いつもにぎやかに和気あいあいと稽古が進んでおります!歌謡界が隆盛をきわめた1970年代。たくさんの人が歌手に憧れました。今も語られるスター達の影に、涙を飲んで去っていった無名の歌手たち。そういった人たちの想いを背負って舞台に立ちたいと思います。八回きりの公演!ぜひお見逃しなく!」
高橋 咲「ミーちゃんこと、鈴木美智子役の高橋咲(サカナ)です。完成台本と呼ばれるものが、たった今手元に届いたところです。毎日少しずつあがってくる台本を、あがってくる度かじりつくように読む日々でした。連載小説を待つ気分なんて、10年以上ぶりでした。出来上がって、さらに推敲されて、完成された台本を改めて読んでみて、ドキっとさせられる台詞の多さに驚く。感情の核心を見抜かれているみたい。きっとたくさんの人が、「わたしの何を知っているの?」って思う。わたしもその中の1人。さらにその言葉たちが、芸術的なリズムで美しく並べられている。あぁわたし、この人の本に魅了されて、ここまできてるんだなー、なんて思った、劇団員6年目。皆様の元にお届けするまで、あと12日。役者として、最後の最後まで、この作品を磨き続けます。お楽しみに!!」

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中央は、畠中 洋 高橋 咲   井坂 茜   畠中 洋

畠中 洋「ハマナカトオルさんによる全編新作オリジナルの「スター誕生」もいよいよ佳境に入って参りました。昭和の代表的スター発掘番組をモチーフに、その裏側をユーモアたっぷりに描いた作品です。面白くなりそうな予感大!ハマナカさんの本は軽妙で、なんだか哀愁さえ漂っています!久田さんの音楽も昭和臭満載でいいですよー!乞うご期待!稽古前半の頃は毎日のように数ページずつ本が上がってきて、数曲ずつ音楽が出来てくる・・・といったような状態が続き、着地点が見えないままの稽古が続いておりましたが、今はほぼ出揃い、作品の全体像も見えてきました。それにしてもみんな覚えるのが早い早い!本や曲を貰った次の瞬間にはもう覚えちゃってるんで、そのあたりが後退してしまっているおじさんは目が点になっております。凄えなぁ・・・。毎日が感心とリスペクトの嵐!でもここからが本当の勝負。それぞれがどのようにこの作品に向き合い、掘り下げていくのか・・・自分を含め、少ない時間の中での勝負になりますが、初日の幕が開くまで・・・いや、開いてからもそれぞれがもがいて、あがいて、楽日を終える瞬間まで攻め続ける姿勢を貫く、そんなナイスで素敵なカンパニーでありたいと思っております!頑張ろうぜ!みんな!・・・いや頑張らなくていい!心から楽しもう!やったろう!」
 

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